ニュース

ムービット、「Powered BLUE 860 シリーズ」でAWSに対応可能なSyslog機能を追加

 株式会ムービットは20日、インターネットサーバー(Mail/DNS/Web/ftp)機能を1台で運用できるアプライアンス「Powered BLUE 860シリーズ」に、Syslog機能を追加したと発表した。

 今回の機能追加により、Amazon Web Services(AWS)をはじめとしたクラウド上のサーバーからログを収集したり、クラウド上のサーバーへのログ保管環境が構築可能となった。

 Syslogサーバー機能は、「rsyslog」を利用。Syslogの送信(クライアント)、中継、受信(レシーバー)の3タイプのサーバーとして運用できる。送受信は、UDP/TCP/TLS(SSLによる暗号化)をサポート。ログの送信や中継は、複数サーバー(最大3台)への同時送信やフェイルオーバーに対応する。これにより、複数サーバーへのログ送信などの冗長化運用にも対応可能となった。

 また、ログ送信時の送信キューへの一時保管による、通信途絶時などへの耐障害性の向上や、キーワード指定によるログのトラップ機能および通知機能、ログローテーション回数や期間の任意指定によるログの長期保存にも対応した。データベース連携も可能。

 以前からの機能としては、メインのインターネットサーバー機能(Mail/Web/DNS/ftp/Syslog)を1台で運用できる点が特徴。AWSに対応しており、Amazon EBS対応のテンプレートを用意するほか、EC2のEBSタイプのインスタンスに対応した仮想アプライアンスとして運用することができる。仮想環境は、VMwareやHyper-Vの仮想アプライアンスに対応する。対応OSは、Red Hat Enterprise Linux 6 Server for x86_64(64bit)、CentOS 6(64bit)。

 価格は、AWS対応版の場合、年間18万円。そのほか初期費用8万円と、AWSの利用料金がかかる。

工藤 ひろえ