NTT Com、法人向けモバイル通信サービスで“選べる4コース”開始

　NTTコミュニケーションズ株式会社（NTT Com）は20日、NTTドコモのLTEに対応した法人向けモバイルデータ通信サービスを大幅リニューアルし、「Arcstar Universal One モバイル」および「OCN モバイル ONE for Business」において、新たに通信容量や速度の異なる4つのコースを発表。24日より提供するとした。

　「Arcstar Universal One モバイル」は、主にモバイル端末から企業のクローズドネットワークへのリモートアクセスに、「OCN モバイル ONE for Business」はインターネット接続に利用できるモバイルデータ通信サービス。両サービスともに、NTTドコモのXiエリアで高速データ通信が利用できる。

両サービスの利用イメージ

　今回、M2M市場の拡大や、スマートフォン・タブレットの普及、LTEの急速な浸透により企業でのモバイル導入が加速する中、両サービス共通で4つのコースを新設する。

（1）月次容量コース

　シンクライアント、VPNリモートアクセス、クラウド利用などモバイル用途の多様化を踏まえ、月次容量のラインアップを2つに拡充し、用途に即したコースを選択できるようにする。

（2）データ量従量料金コース・速度限定コース（主にM2M向け）

　M2M向けには通信量や通信速度の増加を見込み、無料通信分を30MBに拡大した定額＋従量料金の30MBプラスコースと、通信速度を従来の100kbpsコースを倍増した200kbpsコースを選択できるようにする。

　用途や目的に自由にコースを選択できる。高い信頼性として、NTTドコモのネットワークとNTT Comのネットワーク間の接続設備（POI：Point of Interface）を東日本・西日本の二地点で接続し、BCP機能を標準提供。また、SMS、国際ローミング、ワンタイムパスワード認証、グローバル固定IPアドレスなど多彩なオプションも用意する。

　LTE通信対応タブレット「Google Nexus 7 32GB Wi-Fi+LTE（型番：ME571-LTE）」と「Arcstar Universal One モバイル」および「OCN モバイル ONE for Business」のセット販売も開始。価格は3万9800円（税込）。

　今後も、顧客の多様なニーズに応えるため、月次容量コース・日次容量コースの拡充、複数回線の通信容量を共有可能なオプション、受信時最大150Mbpsに対応したUSB端末・WiFiルータ、リアルタイムに利用状況を確認できるポータル、グローバルでM2Mを利用する際に最適なモバイルサービスなど、モバイルデータ通信サービスの機能強化に取り組む方針。