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ネットワールド、「Vblock」最新モデルを大工大へ導入

 株式会社ネットワールドは、学校法人常翔学園が設置する大阪工業大学(大工大)に、VCE Corporation(以下、VCE社)の垂直統合型システム「Vblock System 320」を導入したと発表した。なおシステム提案は、ネットワールドのパートナーであるリコージャパン株式会社が行っている。

 「Vblock System 320」は、Cisco、EMC、VMwareのサーバー、ストレージ、ネットワーク、仮想化基盤、運用管理ツールなどのコンポーネントを統合し、事前に設計・設定・検証したシステム基盤として提供する製品。

 大阪工業大学では、大宮キャンパス(大阪市)および枚方キャンパス(枚方市)に教育・研究のためのネットワーク基盤を構築し、システムの共同利用施設を設置するなど、情報処理教育ならびに学術研究の支援を行ってきた。しかし、各キャンパスにおける研究室・ゼミ室のネットワーク環境の充実や、既設の教育用クライアント端末の老朽化対策が必要になっていたほか、台数が増大したサーバーの集約と、学外でも学内同様の学習環境を提供するためのVDI基盤構築も課題だったという。

 そこで同大学では、さまざまな機器やサービスを調査。その結果、仮想化技術やクラウドサービスを積極的に取り入れることを決断し、中核となる仮想化システム基盤に「Vblock System 320」を採用した。

 選定にあたっては、システム管理工数の削減、長期的にわたり安定運用できる信頼性の高さを重視したが、「Vblock System 320」は、著名ベンダーが提供する検証済みのコンポーネントで構成されている点、製品調達、キッティング、ラックへの装着、バージョンアップやパッチ適用を含めた運用サポートなどが一貫して提供される点を評価したとのこと。

 なお新システムは、「Vblock System 320」を仮想化基盤とするプライベートクラウドと、IIJが提供するIaaS型「IIJ GIOコンポーネントサービス 仮想化プラットフォームVWシリーズ」によるハイブリッドクラウドで構成された。

 「Vblock System 320」によって仮想化基盤へサーバーを集約するとともに、VDI環境を構築し、運用管理の効率化を実現。IIJのクラウド基盤には、外部クラウドサービスを学内のアカウントで使用可能にする外部認証基盤用サーバー、メール関連サーバーなどが仮想サーバーとして配置され、IIJ GIOのSINET接続オプションにより、学内ネットワークとクラウド上の仮想化基盤をレイヤ2レベルで接続して、一元的な管理を可能する計画としている。

石井 一志