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ぷらっとホーム、マイクロサーバーをM2Mゲートウェイとして利用するオプションソフト
コストを抑えてMSMやセンサーネットワークを利用可能に
(2013/11/26 14:38)
ぷらっとホーム株式会社は26日、マイクロサーバー「OpenBlocks A7」の製品出荷時オプションとして、株式会社コムツァイトのM2M(Machine to Machine:機器間通信)ゲートウェイソフトウェアを提供すると発表した。これにより、従来は高額だった、多拠点でのM2Mやセンサーネットワークを用いたビッグデータの時系列利用、またインターネット越しのプッシュ制御を、コストを抑えて実現できるという。
コムツァイトのM2Mゲートウェイソフトウェアは、M2Mやセンサーネットワークで利用されるさまざまなプロトコルに対応し、通信を可能にする製品。このソフトをOpenBlocksで用いることにより、これまではプロトコルが異なるため接続ができなかった各種センサーデバイスと中央の各種クラウドサービス間において、データ通信が可能になる。
またこのオプションでは、各種装置により多拠点で生成された膨大なデータを、時系列情報を保持したままセンターへ伝送する仕組みを備えるほか、センターへ伝送された時系列データを、ビッグデータ処理のために、各種既存のデータベースや構造・非構造データベースで容易に利用するための収集・蓄積・管理の仕組みも備えている。
さらに、HTTPベースのIEEE 1888プロトコルを通信規格に採用しているので、ファイアウォールとの相性がよく、セキュリティを保ったまま、現場のゲートウェイから先につながる各種機器(モータやスイッチ、PLCなど)を制御可能。これまでは困難だった、インターネット越しのプッシュ制御を実現するとのこと。
なお、このオプションは2つのコンポーネントから構成される。1つ目は、ゲートウェイ側のソフトウェアコンポーネント「25.XGW」。OpenBlocksにインストールし、さまざまな計測機器で発生するデータのEnOcean、Modbus、PI Systemなどのプロトコルを変換して、通信を可能にする役割を担う。
もう1つは、データセンター側に導入するソフトウェアの「25.EMS」。非定型時系列データベースを内部に持ち、拠点側の25.XGWと連係することで、拠点側のデータを安全に収集・蓄積・管理する。また、既存のOracle DatabaseやSQL Serverなどのデータベースソフト、ビッグデータ処理のPI Systemのような商用ソフトウェア、さらに、KVS形式のストレージにも対応するので、センサーネットワークから大量に発生するビッグデータを、時系列で集配信、蓄積、可視化できるとしている。
また25.EMSは、Linux、Windowsなどのオンプレミスサーバーだけでなく、Hyper-V、VMwareといった仮想化環境、Amazon Web Services(AWS)、Windows Azureなどのパブリッククラウドへの導入にも対応する。