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ぷらっとホーム、M2Mシステムを容易に構築できる導入検証キット

IEEE 1888トレーニングをセットに、コンサル付きメニューも

 ぷらっとホーム株式会社は29日、短期間でM2Mやビッグデータ収集システムの検証を行える「M2M導入検証キット」を販売開始したと発表した。センサーの種類を問わずにデータ情報を連携可能にするIEEE 1888プロトコルを学習しながら、端末機器からのデータ収集と見える化を実現するという。

 「M2M導入検証キット」は、マイクロサーバー「OpenBlocks」と、IEEE 1888プロトコルに対応したコムツァイト製のソフトウェアを組み合わせたソリューション。従来のM2Mシステム構築では、ネットワークに接続されていないセンサーのデータ連携を行おうとした場合、センサーごとの専用システムやセンターサーバーを要件に合わせて構築する必要があったが、IEEE 1888プロトコルの採用でこれを不要にしているのが特徴という。また、各種センサーからの情報を収集・管理した後で、簡易グラフによる「見える化」を行えるとのこと。

 具体的には、電力、照度、温度、湿度、ドアの開閉、照明スイッチ、照明制御、人感センサーなどのデータを取得可能。センターサーバーには仮想マシンを利用するため、特にユーザー側で構築する必要はない。また、ソフトやプロトコルはすべて製品版で使用するものと同じことから、導入検証が低コストで実行できる点もメリットとした。

 さらに、M2Mやビッグデータ収集システムでは、計測対象により測定の粒度が大きく異なるため、システム設計において、さまざまなノウハウが必要になるという。しかし「M2M導入検証キット」では、その実現性の検証を実施するコンサルティング付きのラインアップを用意し、こうしたノウハウがない場合でも対応可能にしている。

 価格は、コンサルティングやトレーニング、機材などをすべて含む「コンサル付トレーニングセット」が298万円(税別)、そこからPoC開発支援、PoC運用支援などを除いた「トレーニングセット」が98万円(税別)。

石井 一志