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ネットマークスとNCI、大容量ファイルをセキュアに転送できるクラウドソリューション

 株式会社ネットマークスは19日、クラウド環境においてもセキュアに大容量ファイルを高速転送できるソリューションを発表した。自社で取り扱っている高速ファイル転送ソフト「aspera」と、エヌシーアイ株式会社(NCI)のプライベートクラウドサービス「ZETA Cloud Private」を組み合わせ、12月より提供開始する。

 「aspera」は、米asperaが開発しているファイル転送ソフト。回線帯域を有効に活用することにより、距離やネットワークの状態に依存せず、大容量データを安全かつ確実に転送できるという。

 今回提供を開始するソリューションでは、このasperaの機能を生かし、指定時間や帯域上限に合わせてファイル転送を実行できるほか、データをAES 128ビットで暗号化して転送するとともに、転送先でも暗号化ファイルとして保管される仕組みにより、セキュリティも担保する。またファイル転送が中断した場合でも、中断した個所から再送することで無駄を排除するとのこと。

 さらに、必要な設備をすべてクラウド上に用意するため、サーバーや回線帯域の増強などを行わず、必要な時にすぐ利用できる点も特徴。社内ネットワークやインターネット回線の圧迫などを気にする必要がないので、運用管理の負担も軽減できるとした。

 価格は、「ZETA Cloud Private」を「aspera」向けにカスタマイズした「aspera向けパッケージon ZETA」が月額30万円からで、別途「aspera」のライセンス費用が必要。すでに利用中のライセンスを、そのままクラウド環境に持ち込むことにも対応する。

 なおネットマークスとエヌシーアイでは、映像・ゲーム制作などを行うエンターテイメント企業、設計図面を扱う製造業を中心に拡販する考えだ。

石井 一志