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NEC、「C&Cユーザーフォーラム&EXPO 2013」今日から開催
ビッグデータ、SDN、バイオメトリクス、衛星などNECの技術を一堂に
(2013/11/14 13:18)
日本電気株式会社(NEC)は11月14日と15日の両日、東京・国際フォーラムで「C&Cユーザーフォーラム&EXPO 2013」を開催する。
今年は「社会や暮らしを支える」、「企業の価値創造を支える」、「社会やビジネスを変革するNECのICTソリューション」、「デジタルサイネージ/映像ソリューション」、「海底から宇宙まで~NECの先端技術」の5つのゾーンに分けて展示を行う。
「社会や暮らしを支える」テーマゾーン
「セーフティ」「サイバーセキュリティ」「防災/災害対策」「交通」「コミュニティ/ヘルスケア」「教育」の各テーマの技術やソリューションを展示。
今月NECが海外展開を発表したセーフティ事業では、公共空間や大型施設に設置された防犯カメラ映像から、混雑状況や人々の行動の変化を検知し、事件や事故を早期に検知する「群集行動解析技術」をデモ展示する。NECによれば、群衆の流れをパターン化して異常を察知する「群集行動解析技術」は世界初。
また、弱い電波を出すシート型センサで人の動きを検知する技術もデモ実演する。トイレなどカメラが設置できない場所にシート型センサを敷くことで、人が倒れているなどの異常を検知できるほか、駅や店舗、空港などにおける混雑状況の把握などが用途として想定されている。1~2年後の実用化を目指しているという。
NECが強味としているバイオメトリクス認証技術では、顔認証技術を用いてタブレット端末のアプリケーションに顔でログインできるソリューションなどをデモ展示する。
防災/災害対策、交通ではセンサ技術と解析技術を使ったソリューションを展示するほか、地域医療ネットワークサービス「ID-Link」や11月11日発表のクラウド連携型ロボット「PaPeRo Petit」を使ったSNS連携の遠隔見守りデモ、タブレットと電子黒板を利用した教育用ソリューションなども展示される。
「企業の価値創造を支える」テーマゾーン
製造業向けソリューションでは、NECが顧客の製造現場とともに生産システムの改革を行う「ものづくり共創プログラム」や、「製造業向けM2M活用ソリューション」を紹介。
「スマートショッピング」では、リアルタイム画像認識技術を使ってパッケージや野菜の計上から商品を特定する、POS端末を参考展示。あらかじめ複数の画像を登録しておくことで、POS端末にかざすだけで商品識別ができる仕組み。りんごなどは種類により価格が異なるが、目視での識別が難しいため、スーパーなどではパッケージして価格ラベルを貼ったり、バラ販売では原価の違うものを同一価格で販売したりしているが、ふじとジョナゴールドなど種類の違いも識別可能なため、そうした対応が不要になる。マスクメロンの柄から生産農園を画像識別で特定することもできるという。
10月発表の795gと超軽量のノートPC「Lavie Z」やタブレット製品も展示されるほか、人材マネジメントソリューションとして、スマートデバイスを使ってビデオ通話で5カ国語の同時通訳が受けられるクラウドサービスなどもデモ展示されている。
「社会やビジネスを変革するNECのICTソリューション」テーマゾーン
「ビッグデータソリューション」、「SDN」、「クラウド基盤」、「システムプラットフォーム」、「スマートエネルギー」のテーマに分けて展示。ビッグデータとSDNについてはスペースを割いて複数の技術やソリューションを展示している。
ビッグデータでは、インフラの以上予兆を検知するインバリアント分析、規則性を発見して予測する異種混合学習など、NECの独自技術を用いてデータ解析を行うソリューションや実証事例を紹介する。
SDNでは、OpenFlow対応の製品「UNIverge PFシリーズ」をデモも交えて展示するほか、NEC独自の技術と製品に加えてパートナー企業の製品を組み合わせた通信事業者や官公庁、データセンター向けのソリューションなどを展示紹介する。
クラウド基盤では、ECサイトや企業の基幹システム向けのIaaSサービス「NEC Cloud IaaS」を紹介。「NEC Cloud IaaS」は新設する神奈川データセンターを拠点として2014年にサービスを開始するが、神奈川データセンターの概要なども合わせて紹介している。
そのほか特定業種や業務向けの垂直統合型ソリューションの製品群「NEC Solution Platforms」、家庭向けおよび法人向けリチウムイオン蓄電池も実機展示する。中型で容量20kw/hの法人向けリチウムイオン蓄電池は初展示。
「宇宙から海底まで~NECの先進技術」テーマゾーン
9月に打ち上げ成功したイプシロンロケットで打ち上げられた人工衛星「ひさき」の実物大模型のほか、NECが手がけた衛星を展示。ゾーン前のフロアにはイプシロンロケット実物大の敷物が敷かれており、そのコンパクトさが実感できる。衛星の部品を手に取ることができるコーナーも設置された。
また、光海底ケーブルをつなぐ中継器が展示され、光海底ケーブル敷設の模様も動画で紹介する。
「デジタルサイネージ/映像ソリューション」
4K対応のプロジェクターとディスプレイを実機展示し、高精細映像を見ることができるほか、1080pまでの高解像度映像をワイヤレス伝送するWiDiソリューションを展示する。