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NTTデータ、ファイル転送ツール「HULFT」をHinemosから一元管理するオプション

 株式会社NTTデータは28日、オープンソースとして公開している統合運用ソフト「Hinemos」において、株式会社セゾン情報システムズのファイル転送ツール「HULFT」に対応したオプションを提供すると発表した。この連携オプションは、既存オプション製品「Hinemosジョブマップオプション」の新版「同 ver1.2.0」の一部としてリリースされ、HULFTも別途購入する必要がある。

 今回の連携では、Hinemosがファイル転送ツールであるHULFTの管理機能を担うことで、HULFTに対する操作をHinemosの画面で一元的に行えるようになるため、両者を利用している環境で運用コストを削減できるようになる。

 HULFTをサーバーにインストールした後、HULFTの管理画面を一度も操作せずに、Hinemosの統合管理画面から、HULFTのファイル転送の設定が登録可能。またファイル転送結果も、HULFTの管理画面を利用せずに、Hinemosの統合管理画面から確認できる。

 また、HULFTのファイル転送はHinemosのジョブとして管理されるので、Hinemosのジョブ管理機能が持つ、複数ジョブの順次実行、スケジュール実行、多重度制御などの多くの機能とも連携を行えるとのこと。さらに、HULFTの転送結果をHinemosが備えているイベント管理で一元的に管理したり、異常発生時にメールを送るといったエスカレーションを行ったりすることもできる。

 なお、HULFTのファイル転送設定はHinemosの管理データベースに登録される仕組みで、ファイル転送実行時には、Hinemosの管理データベースに登録された転送設定をHinemosエージェントが受け取り、HinemosエージェントがHULFTに転送指示する、といった手順を踏む。HULFTのすべての設定や転送履歴がHinemosの管理データベースに登録されているため、設定のバックアップなども一元化できるとのことだ。

石井 一志