IIJ、ウクライナのインフラ事業者に小型データセンター設備を提供

　株式会社インターネットイニシアティブ（IIJ）は、同社が「マイクロデータセンター（MDC）」と呼称する高さ1～2m程度の小型データセンター設備を、ウクライナの主要インフラ事業者2社に提供すると発表した。独立行政法人 国際協力機構（JICA）が推進する、民間ベースでのウクライナ復興支援策の一環。

提供される「マイクロデータセンター（MDC）」のイメージ

　ロシアのウクライナ侵攻により、ウクライナ国内のITインフラは深刻な被害を受けている。JICAでは「ウクライナ国復興に向けた民間セクター参画促進プロジェクト」を主導。IIJはこれに加わり、2024年度には小型データエンターのニーズ、現地企業との協業体制などを検討していた。この結果、MDCの有効性が確認されたという。

　MDCは、サーバーや電源、空調などの設備を備えつつ、高さ1～2m程度の小型サイスを実現したのが特徴。可搬性に優れ、屋内・屋外どちらでも利用できる。今回の取り組みでは、現地の通信事業者の2都市の拠点に1台ずつ、電力インフラ事業者の1拠点に2台、合計4台を提供する。

　IIJでは復興の支援と合わせ、将来的な事業展開・技術移転も視野に入れるとしている。