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TISとSAPジャパン、金融業界向けビジネスで協業~情報基盤システムを提供へ

 TIS株式会社とSAPジャパン株式会社は21日、金融業界向けビジネスにおいて、戦略的協業体制を構築したと発表した。

 現在の金融業界で高まる、リアルタイム情報基盤のニーズに対応するため、SAPジャパンとTISは、「SAP BusinessObjects」および「Sybase」のデータベース、モバイルソリューション製品群に関するOEMライセンス販売のグローバル契約を締結。TISでは、SAPジャパンのアナリティクス、データベース、モバイルソリューションに、自社が持つ金融事業におけるノウハウを組み込み、金融業界の事業ニーズに合った情報基盤システムを、同日より提案開始するという。

 これは、顧客行動を深く理解し、市場変化に対して迅速に対応するための情報系システム。TISが持つ、銀行・カードなどの金融業界で培った業務ノウハウと開発・運用実績をもとに、金融データモデルや金融用語辞書、豊富な分析レポート、営業情報分析や財務分析・統合リスク管理などの業務レポートをワンストップで提供する。また、包括的な金融業界向け情報基盤ソリューションとして、販売からプロジェクト運営、保守までをトータルでサポートするとした。

 この協業においてSAPジャパンは、金融業務知識や金融機関向けのシステム導入のノウハウを持つTISと共同で、金融業界向け情報基盤システムを提案する考えで、両社では包括的な金融ソリューションの販売を強化するため、販売体制を構築する。

 さらにTISとSAPジャパンは、金融業界向けSAPソリューションの販売を強化するため、共同の販売体制を構築し、販売活動を開始するとのこと。金融業界向けに提案する情報基盤システムに加え、SAP CRMや保険業界向けの基幹業務パッケージ「SAP for Insurance」を組み合わせて、包括的な金融ソリューションとして販売を進める考えだ。

石井 一志