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東栄住宅、新基幹システムのデータベース基盤に「Oracle Database Appliance」を採用

 日本オラクル株式会社と株式会社アシストは2日、総合住宅企業の株式会社東栄住宅が、日本オラクルのデータベースアプライアンス「Oracle Database Appliance X3-2」を採用したと発表した。

 首都圏を中心に、用地仕入から企画設計、施工、販売および検査・アフターサービスまで、一貫した住宅提供を行っている東栄住宅では、基幹システムの主軸である原価/工程管理システムでOracle Databaseを利用している。最初の構築から6年が経過した2005年には、Oracle Database Standard Editionとハードウェアをバージョンアップするシステム増強を実施したが、2010年ごろには、データ量の増大に伴って性能面で課題が出始めたほか、図面管理・電子発注システムをはじめとする他の業務システムとのデータ連携が複雑になる、といった課題を抱えていたという。

 これを解決するため、複数の業務システムの統合と、システム化されていない業務のシステム化も視野に入れ、同社では基幹システムの再構築を決定。性能やコストに加えて、事業継続も重点項目として検討した結果、2013年6月にOracle Database Appliance X3-2の採用を決めた。

 同社の環境では、複数の業務システムを1台のOracle Database Appliance X3-2に集約し、2014年4月に開始する予定。また2台のOracle Database Appliance X3-2による災害対策構成の設置もを予定している。

 この導入では、データモデルの再設計を伴う基幹システムの抜本的な再構築を、9カ月という短い期間で実施しなければならないため、Oracle Database Enterprise Editionのオプション機能である「Oracle Diagnostics Pack」「Oracle Tuning Pack」を利用したSQLチューニングの自動化により、開発生産性の大幅な向上を見込んでいる。

 また東栄住宅は、「Oracle Real Application Clusters One Node」によるダウンタイムの最小化や、「Oracle Data Guard」により、システム全体に求められる可用性を実現できる点、さらに、システムに必要なプロセッサの能力に応じて費用を支払うライセンス方式「Capacity On Demand」にも、大きな期待を寄せているとのこと。

石井 一志