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2012年の国内広域イーサネットの市場規模は3121億円、IDC Japan調査

 IDC Japan株式会社は27日、国内WANサービスの市場予測を発表した。2012年の国内広域イーサネットサービス市場規模は3121億円(前年比3.7%増)、IPベースVPNサービス市場規模は1598億円(同3.0%減)。広域イーサネットについては、NTT東西が「ビジネスイーサ ワイド」の販売を拡大し、シェアを拡大している一方、IPベースVPNについては今後もマイナス傾向が続くと予測している。

国内広域イーサネットサービス市場 回線数予測、2008年~2017年(出展:IDC Japan)

 広域イーサネットの市場シェアは、1位がNTT東日本(20.7%)、2位がKDDI(18.7%)、3位がNTT西日本(14.3%)。IP-VPN(スタンダード)では、1位がNTTコミュニケーションズ(49.7%)、2位がKDDI(21.6%)、3位がソフトバンクテレコム(20.2%)。

 IDC Japanでは、国内WANサービス事業者は、Arcstar Universal OneやKDDI Wide Area Virtual Switchのようにさまざまなサービスを包括的に提供する「全方位サービス型」と、比較的特定のサービスにフォーカスして提供する「特定サービス型」の2極化傾向がさらに顕著になってきており、競争領域の住み分けが重要になってきていると指摘している。

三柳 英樹