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レノボ、ThinkCentre Tinyシリーズ新製品ほかデスクトップシリーズ3製品

 レノボ・ジャパン株式会社(レノボ)は、ThinkCentre M93pTiny、ThinkCentre M93p SFF Pro、ThinkCentre M93z All-In-Oneの3製品を発表した。価格はM93p Tinyが11万7600円~13万1250円、M93p SFF Proが11万7600円~13万6500円、M93z All-In-Oneが15万8550円~17万4300円。

ThinkCentre M93p Tinyシリーズ

ThinkCentre M93p Tiny

 M93p Tinyは、筐体は従来のTinyシリーズ製品とほぼ同じサイズで、デザインも従来のTiny製品を踏襲しているが、新たにThinkPad Carbon X1などで採用されている角型インターフェイスのACアダプタを採用している。

 また、米軍軍用規格Mil-Spec 8項目に合格。合格した8項目は、落下衝撃、粉塵、振動、高温、低温、高度、熱衝撃、密度の各項目で、より信頼性を高めている。

 CPUを効果的に冷却し静音性を確保するためのレノボ独自技術であるICE3(Intelligent Cooling Engine 3)採用により冷却機構を最適化。産業機器に組み付けたり、人に見えないところに設置するなど、より高い冷却性能を求める用途にも対応した。静音性と冷却性のどちらを重視するかにより、BIOSで3モードから選択して設定可能となっている。また、レノボPC Cloud manager 2.0と連携させることで、リモート環境での設定および管理、レポートが行える。

 背面にある、キーボードアイコンの付いた専用USBポートにキーボードを装着することで、Alt+Pの同時押しによる電源起動が可能となった。キーコンビネーションによるシャットダウンには対応していないため、使用中に誤ってシャットダウンしてしまう心配はないという。

 利用形態に合わせて選べるオプショナルポートは、従来のシリアルポート、DisplayPort、USB 2.0ポート、無線LANアンテナに加えてHDMIポートが新たに選択可能となった。無線LANでは、従来のIEEE 802.11 b/g/nとIEEE 802.11 b/g/n+Bluetoothに加え、新たにIEEE 802.11 ac/a/b/g/n、およびvPro対応IEEE 802.11 a/b/g/n+Bluetoothが選択可能となった。

 Tiny本体をレノボのディスプレイThinkVisionシリーズ背面に装着するための専用オプションとして、Tiny VESAマウントブラケットとTinyモニターマウントキットが用意されているが、Tinyモニターマウントキットと合わせて使うことで、より多くのThinkVisionシリーズに対応可能となる「ユニバーサル・ベルト」を新たに追加した。

 Tiny拡張ボックスも、これまでのスーパーマルチドライブ、DVD ROMドライブ、320GB HDD、バッテリーに加えて、500GB/1TB HDDとI/O Boxが新たに追加された。I/O Boxは全面にUSB 2.0×2、背面にUSB 2.0×3、シリアル×1、PS/2×2を備えており、主に欧州市場での需要に応えて追加されたもの。

 チップセットはインテルQ87 Expressチップセットを採用。CPUはモデルによりCore i5-4570T(2.90GHz)またはCore i7-4765T(2.00GHz)が選択可能。RAM 標準4GB/最大16GB、SSHD(5400rpmの500GB HDD+8GB SSD)を内蔵。SSDも選択できる。vProに対応しており、TCG V1.2準拠のセキュリティチップを全モデルに標準装備する。

 インターフェイスはUSB 3.0ポートを前面×2(うち1ポートはPowered USB対応)、背面×3のほか、モデルにより背面にUSB 2.0×1を備える。ディスプレイ(アナログ)×1、DisplayPort×1、ギガビット対応イーサネット(RJ-45)×1、セキュリティスロット×1を装備。そのほか、モデルによりマイク入力、マイク入力・ヘッドホン出力コンボジャックを全面に装備する。USBキーボードとUSB接続の光学ホイールマウスが付属する。

 本体サイズは34.5×182×179mm(幅×奥行×高)、重量は最大構成で1.25kg。

ThinkCentre M93p SFF Proシリーズ

ThinkCentre M93p SFF Pro

 M93p SF Proシリーズは、Q87チップセットと第4世代インテルCore i CPUを採用し、SSHDをサポートすることでパフォーマンスを向上させたタワー型デスクトップPC。価格はモデルにより11万7600円~13万6500円。

 OSはWindows 8 Pro(64bit)か、ダウングレード権を行使することでWindows 7 Pro(SP1)32/64bitから選択可能。オプションで2台目のHDDおよびデュアル・グラフィックカードを選択できる。ThinkCentreで初めて64G SSDが選択可能となったほか、レガシーPCIをサポートするなど幅広い用途をカバーする。

 管理機能では、vProやPC Cloud Manager 2.0に対応。米軍軍用規格Mil-Spec 6項目に準拠し、データ保護のためRAID 0/1も利用可能とするなど信頼性も高めた。オプションの無線LAN機能では、IEEE 802.11acに対応したWi-Fiモジュールも搭載可能となった。

 CPUはCore i5-4570(3.2GHz)またはCore i7-4770(3.40GHz)、メモリは標準4GB/最大32GB。ドライブは7200rpmの500GB HDDまたは5400rpmの500GB HDD+8GB SSDのSSHDから選択できる。光学ドライブはDVD-ROMまたはDVDスーパーマルチドライブ。標準でセキュリティチップ(TPM)を搭載する。

 インターフェイスはシリアルポート×1、USB 3.0×6(前面2、背面4)、USB 2.0×2、アナログ(ディスプレイ)×1、DisplayPort×2、ギガビットとWake-on-LAN対応イーサネット(RJ-45)×1、セキュリティスロットを装備。前面にマイク入力×1、ヘッドホン出力×1、背面にライン入力、ライン出力、マイク入力端子を各1備える。USB接続のフルサイズキーボードと光学ホイールマウスが付属する。無線LANはオプション。

 本体サイズは102×375×338mm(幅×奥行×高)、重量は最大構成で7.8kg。

ThinkCentre M93z All-In-Oneシリーズ

ThinkCentre M93z All-In-One(タッチパネル対応モデル)

 M93z All-In-Oneはディスプレイ一体型モデル。価格はモデルにより15万8550円~17万4300円。

 ワイド フルHD対応の23インチディスプレイは、アンチグレアのIPS LEDパネル(最大解像度1920×1080、16:9)を採用した。Windows 8認証の10点タッチパネルにも対応する。

 OSはWindows 8 Pro(64bit)か、ダウングレード権を行使することでWindows 7 Pro(SP1)32/64bitから選択可能。第4世代インテルCore i CPUとチップセットはQ87を搭載、SSHD採用によりパフォーマンスを向上させ、USB 3.0もサポート。ThinkVoIP、Wi-Fi Directに対応。PCが電源オフ状態でもUSB給電できる「Always on USB」ポートも搭載する。

 管理機能では、vProやPC Cloud Manager 2.0に対応。HDDベイにHDDを搭載した場合にはRAIDにも対応する。セキュリティチップ(TPM)を標準搭載し、物理的なカメラロック機能、BIOSによるUSBポートの仕様オンオフ設定機能、ケンジントンロックも装備する。

 レノボ独自の冷却設計ICE3対応により冷却性能を高め、筐体は65%再生プラスチックを採用するなど環境にも配慮した設計となっている。

 CPUはCore i5-4570S(2.90GHz)またはCore i7-4770S(3.10GHz)、メモリは標準4GB/最大16GB。ドライブは7200rpmの500GB HDDまたは5400rpmの500GB HDD+8GB SSDのSSHDから選択できる。光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブを搭載。

 インターフェイスはシリアルポート×1、USB 3.0×6(側面2、背面4)、アナログ(ディスプレイ外部入力)×1、DisplayPort(外部出力)×1、ギガビットとWake-on-LAN対応イーサネット(RJ-45)×1、セキュリティスロットを装備。側面にマイク入力×1、マイク入力・ヘッドホン出力コンボジャック×1を備える。USB接続のフルサイズキーボードと光学ホイールマウスが付属する。無線LANは、IEEE 802.11b/g/nに対応する。

 本体サイズは568×247×439mm(幅×奥行×高)、重量は最大構成で11.68kg。

工藤 ひろえ