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ネットワールドとパスロジ、OTP認証によるセキュアな仮想デスクトップを実現

 株式会社ネットワールドとパスロジ株式会社は1日、パスロジが開発するトークンレスワンタイムパスワード(OTP)製品「PassLogic」と「Citrix StoreFront」を連携させた、セキュアな仮想デスクトップソリューションを共同で発売した。

 PassLogicは、トークンや専用アプリが不要でWebブラウザだけで利用できるOTP製品。今回のソリューションでは、「Citrix XenDesktop」「Citrix XenApp」へのアクセスを提供する「StoreFront」(Web Interfaceの後継)とPassLogicをシームレスに連携。ユーザーに負荷を与えずに、仮想デスクトップ環境におけるアクセスやBYODのセキュリティを強化する。

 昨今、あらゆるロケーションでの業務を可能にするテレワークに注目が集まるが、この環境を最大に活用するには、システムを安心して利用するためのセキュリティ対策が重要。とりわけシステムへの入口となる認証のセキュリティ強化が不可欠となる。しかし、従来の認証方式は、クライアント端末にUSB差し込み口が必要だったり、専用ソフトのインストールが必要になるなど、OSやハードウェアに制約があり、モビリティの観点で活用が期待されるスマートデバイスには、極端に端末の選択肢が狭まってしまうという課題があった、ネットワールドは説明する。

 これに対して、PassLogicは認証専用の特別なハードウェアや専用ソフトを必要とせず、スマートフォンなどPC以外の端末での利用できるのが特徴。今回の連携ソリューションでは、StoreFrontのログイン認証をPassLogicのOTPで保護し、社外からXenDesktopやXenAppを利用する際のアクセス・操作の一連のプロセスをWebブラウザのみで完結する。

「PassLogic」認証から「StoreFront」操作の一連のプロセス

 両社は協業により、StoreFrontとPassLogicの情報を相互に共有。XenDesktopおよびXenAppのシステム構築におけるセキュアな認証システムの導入からサポートに至るトータルな提案ができる体制が実現し、より最適な仮想デスクトップソリューションを提供できるようになるとしている。