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2013年国内クライアント仮想化導入率は21.2%~IDC調査

 IDC Japan株式会社は1日、国内クライアント仮想化市場の動向について、4月に実施したユーザー調査を分析しその結果を発表した。2013年クライアント仮想化導入率は21.2%で、2012年から2.9ポイントの増加となる。一方、関心なしとするユーザー企業は約4割で、2012年とほぼ同じだった。

 2012年の調査結果と比べると、2013年の産業分野別では「金融」「流通/小売/卸売」を除くすべての分野で全社導入と部分導入を合わせた「本格導入」の割合が増加。また、「本格導入」の割合が高い産業分野は2012年、2013年ともに「金融」「情報サービス」「製造」となっており、この傾向は2011年から大きく変わらず。特に「金融」は「全社導入」が8.7%、導入済み/導入予定/検討中まで合わせると6割で、最も導入の進んでいる産業分野である。

 従業員規模別では、従業員規模が大きくなるほど導入率も上昇。特に従業員規模1万人以上の企業では導入済み/導入予定/検討中まで合算すると6割近くに達し、大企業での導入が進んでいる。

 2013年のモバイル仮想化導入状況は「全社導入」が3.9%、「部分導入」が9.1%、「試験導入」が7.1%、「導入予定」が5.7%、「導入検討中」が15.0%だった。これはモバイル仮想化導入率が20.1%であることを示すという。一方、「検討なし」「関心なし」とする企業は約5割。クライアント仮想化製品導入の流れでモバイル仮想化製品も導入する企業と、モバイルデバイスの業務活用あるいはBYOD利用で検討する企業と、二極化してモバイル仮想化製品市場は拡大している。