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au損保が「Evernote Business」を導入、保険商品開発の迅速化などに寄与

 au損害保険株式会社(以下、au損保)は、ペーパーレス化や社内コミュニケーションの促進に向け、中小企業向けクラウドサービス「Evernote Business」を導入した。“いつでも、どこでも、誰でも”アクセスできる仕組みを構築することで情報活用環境を変革し、保険商品開発のスピードアップなどを実現したとする。

 モバイル端末から手軽に利用できるという新コンセプトの保険商品を提供するau損保では、常に顧客や社会のニーズをとらえ、タイムリーに商品・サービスに反映させることを目指している。そのために各部署、社員間での情報共有を活発化させる必要があり、誰でもスピーディに使える情報共有ツールとして、Evernote Businessを導入した。

 営業活動にかかわる報告書や顧客と接する中で得られた商品に関するフィードバックやニーズ、プロジェクトの段取り・進ちょくなどを、社員が日々Evernote Businessに書き込み、それらを経営陣や商品開発を担当する社内のメンバーが参照し、次のプロジェクトに生かす。これにより、従来のように対面での会議で新たな情報を得るのを待つ必要がなくなり、タイムリーに情報を入手し、次の展開を考えられるようになったことで、効率よく新たな商品・サービス開発につなげられるようになったという。

 また、日々の業務において、データや資料を紙に印刷して保管・閲覧することが減ったため、用紙・印刷コストなどの節約にも寄与。会議などで紙資料の使用を減らした結果、最も注力すべき意見交換や創造的な議論に集中しやすくなるなど、さまざまな場面で業務効率が向上しているとのこと。

 同社では、2012年12月より一部の組織でEvernote Businessの導入を開始。2013年4月からは組織横断的に本格活用をはじめ、現在は約80名のユーザーが利用中。今後さらに拡大していく予定としている。

(川島 弘之)