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クレオネットワークス、スマホ対応などクラウド型BPMツール「BizOne/BizPlatform」を強化

株式会社クレオネットワークス 取締役 ICTサービス事業部 事業部長 岩崎英俊氏

 株式会社クレオネットワークスは6月12日、業務状況を“見える化”するクラウド型BPMツール「BizOne/BizPlatform」シリーズを6月末にアップデートすると発表した。今回のアップデートでは、iPhone対応やEnterprise Imaging Platform連携アダプタ装備などの機能強化を行う。

 今回のバージョンアップでは、既存顧客の要望を受けて大規模業務での対応力を強化。主な機能強化は、1)入力画面のユーザビリティ改善、2)各項目の設定内容に合わせてアクションを切り替え、3)スマートフォン対応(iPhone)、4)Enterprise Imaging Platform連携アダプタの装備、の4点となる。

 入力画面のユーザビリティ改善では、より多くの情報を1つの画面に表示可能となり、入力作業の効率アップが可能になった。

 条件ごとのアクション切り替え機能は、業務の状況・条件に応じて、選択できる操作を自動的に切り替える機能。各アクションに対してルールを設定することで、適切な操作が選択でき、操作ミスを低減できる。

 スマートフォンではiPhoneに対応しているが、案件一覧や案件詳細の閲覧、アクション画面での入力など、操作性を向上させた。なお、Android対応については、顧客企業でのiPhoneの利用率や、顧客からの要望などを見て今後検討していくという。

 また、キヤノンITソリューションズの「Enterprise Imaging Platform」との連携機能を搭載。「Enterprise Imaging Platform」は、キヤノングループのイメージング処理に関する最新のコア技術を搭載したSOA基盤で、今回のアップデートで連携アダプタが標準装備された。連携アダプタにより、例えば契約書が作成されたら商談のプロセス管理が一段落進むなど、ドキュメントと業務プロセス管理を連携させることができる。

入力画面のユーザビリティ改善
条件ごとのアクション切り替え機能
スマートフォン対応(iPhone)
Enterprise Imaging Platform連携アダプタの装備

 クレオネットワークスでは3カ月ごとにアップデートを行なっており、今後の開発ロードマップとしては、9月に大規模組織における業務への対応を強化する予定で、組織対応力の強化や明細行機能などの搭載を行う。その後、2013年度内には、BPMS/BRMS連携の強化や、BI/レポート機能の強化、ダッシュボード機能の追加、管理者機能の強化など、利用者および適用領域の拡大を行う予定だという。

 株式会社クレオネットワークス 取締役 ICTサービス事業部 事業部長 岩崎英俊氏は、「商談はSFAで、契約書は独自の専用システムで、といった形で、業務ごとに部門最適でシステム化したことにより、システムがサイロ化している事例が多い。業務と業務をまたがるときに、メール、電話、紙などで連絡をとり業務を行なっている場合がほとんど」と企業での業務プロセス管理に人手がかかっている現状を説明。

 こうした問題を解決するためにERPソリューションというものが登場してきたが、開発に時間がかかる、大きな投資が必要という問題があると述べた。中でも、SaaSとERPを組み合わせるのは至難の技で、コンセプトの限界がきていると指摘した。

 これに対してクラウド型BPMツール「BizOne/BizPlatform」は短期間での導入が可能で、初期投資コストを抑えることができると述べた。

 今後は、パートナーサービスの拡充と間接販売増加、製品の認知向上、さらなる機能強化などの施策を行い、2014年度にパートナー企業の売上も含め、年間20億円の市場開拓を目指すとした。

ターゲット市場
今後の取り組み

(工藤 ひろえ)