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羽田空港国内線旅客ターミナル、「kintone」で「迷子呼び出しシステム」を構築

 サイボウズ株式会社は6日、日本空港ビルディング株式会社(以下、日本空港ビル)が業務アプリクラウド「kintone on cybozu.com(以下、kintone)」を導入し、羽田空港国内線旅客ターミナルの館内呼び出し登録システムとして活用している事例を紹介した。

 これまで羽田空港では、館内で迷子の子供などを発見した際には、巡回案内係が最寄りの案内所まで顧客を案内し、記入用紙に必要事項を記入した上で、案内所からアナウンス室へFAXを送っていた。しかしこの方法では、案内所までの移動時間やFAXの送信時間など、さまざまなタイムラグが発生していたという。

 飛行機の出発時間を厳守しなければいけない空港内では、1分1秒の対応時間の差でも顧客へ大きな影響が及ぶため、より素早く顧客を案内できる方法を検討した。

 kintone導入後は、巡回案内係が迷子の子供を発見したその場でiPadを使い、kintoneで作成した登録システムに必要事項を入力する方法を採用。既存サーバーとのシステム連携により、情報登録と同時にアナウンス室のパトランプが点灯するしくみを実現し、館内放送までの時間を短縮した。

パトランプとの連携システムのしくみ
「kintone」導入前と導入後の対応フローの違い
iPad上のフォーム例

 今後サイボウズでは、kintoneを使った迷子呼び出しシステムの仕組みを、ほかの大型商業施設でも導入していただけるよう展開していく予定。

(川島 弘之)