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CTCSP、e-Janのモバイル向けリモートアクセスサービス「CACHATTO」を販売開始

CTCのクラウド型ファイル共有サービスとも今後連携へ

 シーティーシー・エスピー株式会社(以下、CTCSP)は3日、e-Janネットワークス株式会社と販売代理店契約を締結し、e-Janの法人向けのリモートアクセスサービス「CACHATTO(カチャット)」を同日より販売開始すると発表した。価格は、30ユーザーあたり83万4300円(税別)から。なおCTCSPでは販売に加えて、CACHATTOサーバーの構築や保守サポートといったサービスも提供する。

 CACHATTOは、社外のモバイル端末から、メールやスケジュール、社内グループウェアなどへ安全にアクセスできるようにする、法人向けリモートアクセスサービス。CACHATTOサーバーを通じてシンクライアント型のアクセスを行うため、従来のVPN方式を採用した製品・サービスに比べて操作性や閲覧性に優れているという。

 また、SSL通信ベースのCACHATTOネットワークサービス(CNS)を利用し、セキュアなモバイルアクセスを実現するほか、スマートフォンや携帯電話上にデータを残さないことから、端末の盗難や紛失による情報漏えいリスクを下げられる点も強みとしている。

 運用側にとっては、ファイアウォールやネットワーク設定の変更などをせずに、社内LANにCACHATTOをインストールしたサーバーを設置するだけで利用できる簡易性がメリット。加えて、年額/月額の利用料方式で課金する仕組みにより、ユーザー数の増減に対して、柔軟な拡張・縮小が可能とのこと。

 なおCTCSPの親会社であるCTCでは、2011年5月に、社内システムへCACHATTOを導入。その後も社内ユーザーを拡大し、現在2000ユーザーが利用しているという。さらに4月には、1万3000ライセンスの導入を決定したほか、6月には、CTCが提供する法人向けクラウド型ファイル共有サービス「SmartBiz+」において、CACHATTOとの機能連携を予定する。

 この連携では、CACHATTOのホーム画面にSmartBiz+のアイコンが追加され、容易にアクセスが行えるようになる。これによって、メール、グループウェア、自社ファイルサーバーの閲覧といった社内情報共有をCACHATTOで行う一方、顧客へのカタログ提示、画像や音声といった現場の情報の収集、他社とのファイル共有などの社外情報共有をSmartBiz+で行うといった、スマートデバイスのさらなる有効活用を促進できるとのこと。

(石井 一志)