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デル・ソフトウェア、データ・レプリケーション製品の新版「SharePlex 8.0」

 デル・ソフトウェア株式会社は23日、データ・レプリケーション製品の新版「SharePlex 8.0」を発表した。最小構成価格は135万円(税別)からで、7月より出荷する予定。

 SharePlexは、Oracle Database間でデータ・レプリケーションを実現するソフト。新版では、Oracle変更データをキャプチャし、SQL Server、DB2、Sybase、Netezza、Teradataなどの構造化データベースや、Hadoop、Greenplumなどの非構造化データベースを含む、そのほかのさまざまなデータベースにOracleデータを複製できるようになった。

 具体的には、従来のデータ抽出を「チェンジ・データ・キャプチャ(CDC)」に置き換え、CDCを使用することで他データベースへのOracle複製を実現している。CDCでは、データソース内で変更のあったデータのみが転送され、データ集約プロセスのコンポーネントに読み込まれる。

 このほか、「Transparent Data Encryption(TDE)」や、Exadataプラットフォーム上でOracleのデータ圧縮を拡張する「Hybrid Columnar Compression(HCC)」など、Oracleの高度なセキュリティ機能を新たにサポート。企業はTDEによって機密データを暗号化して保護でき、HCCによってより多くのデータを高速ディスクに保存して記憶領域と性能を最大化できる。これによりExadataの高額な格納コストの問題に対処するとしている。

 SharePlex 8.0の標準価格は、Oracle Standard Edition用ライセンスの最小構成で135万円(税別)から。移行専用の期間ライセンスも用意する。出荷開始は7月より。

(川島 弘之)