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デル、ソフトウェア製品のポートフォリオ拡充

 デル株式会社とデル・ソフトウェア株式会社は16日、ソフトウェア製品のポートフォリオを拡充するとともに、パートナープログラム「PartnerDirect」において、ソフトウェア製品向けの新たなパートナー制度を追加すると発表した。

ソフトウェア製品のポートフォリオ拡充

 デルは現在「エンタープライズ」「サービス」「エンドユーザーコンピューティング」「ソフトウェア」の4つのビジネスユニットを中核に事業展開を推進している。このうちソフトウェア事業においては、これまでKACE、SonicWALLを買収するなど戦略的に製品ラインアップを拡充してきた。また、2012年9月のDellによるQuest Software買収完了に伴い、2013年2月1日には、日本クエスト・ソフトウェアの社名をデル・ソフトウェアに変更し、ソフトウェア製品の販売体制を強化している。

 今回はソフトウェア事業のさらなる拡大に向けて、デル・ソフトウェアが取り扱うソフトウェア製品のポートフォリオを拡充。デル・ソフトウェアの保有する旧クエスト・ソフトウェア製品群に、デルが従来より取り扱っているKACE、SonicWALLの製品群を追加。新たに「セキュリティ」「情報管理」「システム管理」の3つのカテゴリ別に集約する。

 「セキュリティ」ではID管理、セキュアリモートアクセス、メールセキュリティ製品などの製品を、「情報管理」ではデータベース関連製品などを、「システム管理」では運用管理、パフォーマンス管理、サーバー管理、データ保護などの製品を扱う。

ソフトウェア製品に特化したパートナー制度を追加

ソフトウェア製品に特化したパートナー制度を追加する

 これに併せて、デルのパートナープログラム「PartnerDirect」にソフトウェア製品に特化したパートナー制度を追加する。エントリーレベルの「Dell Registeredパートナー」から、「Dell Preferredパートナー」、プレミアムレベルの「Dell Premierパートナー」まで3つの認定レベルがあり、特別割引やサポートサービス、受注案件の割り当てなど、レベルごとにさまざまな得点が用意される。

パートナービジネスに重点

 当日行われた記者会見には、デル代表取締役社長の郡信一郎氏とデル・ソフトウェア代表取締役社長のバスター・ブラウン氏が登壇した。郡社長が現在のポートフォリオについて紹介したあと、ブラウン社長が日本のソフトウェア事業戦略について説明。

 「ソフトウェア事業はほぼ100%パートナービジネスとして進めていく。現在デルには多くのパートナーがあるが、彼らのビジネスが発展するよう、今回のソフトウェアパートナープログラムも含め、より親密な関係を築きながら事業を進めていく」とした。

 また郡社長は「デルの従来のパートナー、デル・ソフトウェア(旧クエスト・ソフトウェア)の従来のパートナーそれぞれにとってメリットとなるようにパートナー支援を行っていきたい」とした。

デル代表取締役社長の郡信一郎氏
デル・ソフトウェア代表取締役社長のバスター・ブラウン氏

(川島 弘之)