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コムスクエア、異なる監視マネージャの情報を集約・統合できる「統合アラートビュアー」

 株式会社コムスクエアは16日、異なる監視マネージャ同士の情報の集約・統合管理を実現する「パトロールクラリス 統合アラートビュアー」を発表した。6月末より提供開始する予定。

 「統合アラートビュアー」は、パトロールクラリスだけでなく、Zabbix、Nagiosといったオープンソースソフト(OSS)の監視ツールで扱われる障害情報を一元管理する、統合マネージャツール。これを利用すると、例えば、OSSを利用した自社内のシステムから、パトロールクラリスを利用するクラウド環境まで、監視ツールの異なる複数の環境を一元的に取り扱えるようになる。

 また、高度なビューのカスタマイズ、障害情報の置き換え機能や、障害情報と連携してさまざまな管理を行えるカスタムカラム機能、設定内容の権限管理ができるユーザー管理機能などを搭載。さらにOSSだけでなく、他社製監視製品の障害情報との連携にも、有償カスタマイズで対応するとした。

 一方、コムスクエアでは、2011年に「パトロールクラリス 英語版」を提供したほか、2013年にはAmazon Web Services(AWS)を中心に190カ国を対象とした海外展開を開始するなど、グローバルへの対応を強化している。

 この延長として、「パトロールクラリス 統合ソリューション」のカスタマイズにより、海外への展開をいっそう推進する考えで、アジア、北米、欧州(英国、ルーマニア)などを中心に展開し、2014年には、700~1000社への導入を目指すとのこと。

 さらには、監視運用の強化、管理の効率化、可視化・ユーザビリティの向上などを図るため、自社製品やサービスのカスタマイズにも対応。加えて、海外進出を行うパートナー企業・現地法人向けに、OEMによるライセンス契約も行い、ビジネスの拡大を目指す。

(石井 一志)