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SAPジャパン、HANAを基盤とする中堅中小企業向け基幹業務システム

 SAPジャパン株式会社は9日、インメモリプラットフォーム「SAP HANA」を基盤とした中堅中小企業向け基幹業務システム「SAP Business One, version for SAP HANA」を発売した。アナリティクス機能および大量のトランザクション処理機能が組み込まれており、ビッグデータ時代の中堅中小企業のリアルタイムな業務遂行を支援する。

 SAP Business One, version for SAP HANAは、中堅中小企業が必要とする基本的な機能をすべて提供し、現場レベルから戦略レベルまでにわたる可視性を実現。レポーティングにかかる時間を劇的に短縮するため、ユーザーも迅速な意思決定が可能となる。

 また、トランザクション処理とアナリティクスの両方をリアルタイムで行うため、データウェアハウスを別途用意する必要がなく、より低いコストで構築できるという。

 新機能である「エンタープライズサーチ」では、システム内全体に対しての検索機能を持ち、その検索結果のデータをさらにドリルダウンして伝票などの必要な情報に素早くアクセスできる。また、シミュレーションに基づくキャッシュフロー予測などの高負荷を要求される分析処理も容易に実現できるという。

(川島 弘之)