SAPジャパン、クラウド型インメモリプラットフォーム「SAP HANA Cloud」


 SAPジャパン株式会社は22日、インメモリ技術を採用したクラウドプラットフォーム「SAP HANA Cloud」の計画を発表した。

 SAP HANA Cloudの一部として、オープンスタンダードに準拠したアプリケーションサービスである「SAP NetWeaver Cloud」と、SAP HANA Cloudの初の製品としてAmazon Web Services(AWS)上での本格運用について認定を受けた「SAP HANA One」を22日より提供する。

 「SAP NetWeaver Cloud」は、SAP HANA Cloudの初のアプリケーションサービスとして提供される。このプラットフォームにより、顧客やパートナーはモバイルとポータルにおいて、Javaベースの強力なアプリケーションを構築できるようになる。

 「SAP HANA One」は、AWS上で提供されるSAP HANAプラットフォームにおける新しい展開オプション。AWSにより先進的なハードウェア上にインスタンスあたり60GBのメモリを載せて提供される。これまで開発・テスト用に限定されていたほかの展開オプションを拡充し、本番環境においても利用可能なサービスなのが特長。小規模なデータセットを対象とした環境をクラウド上でわずか数分で構築可能となり、本番環境にもそのまま展開できる。

 具体的に従来アプライアンスとしてプリインストールの形で提供されてきた「SAP HANA Platform Edition」のフルバージョンと全く同じものを提供する。これにより、規模の大小を問わずすべての企業がビジネスクリティカルな、あるいは消費者接点のアプリケーションをSAP HANA上で構築することが可能。開発者はAWS Marketplaceにアクセスし、AWS上で実行されるソフトを検索・購入することで、SAP HANAを起動させ直ちに利用を開始できるとしている。

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