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アイネットが新クラウドサービス「Dream Cloud」、第1弾のコラボツールを6月提供
(2013/4/26 00:00)
株式会社アイネットは4月25日、従来の企業向けクラウドサービスを大きく進化させ、ビッグデータ時代に対応した新クラウドサービス「Dream Cloud」を5月15日より提供開始すると発表した。これにあわせて、米HyperOfficeと株式会社見果てぬ夢と提携し、コラボレーション・コミュニケーションツール「Dream Office」のクラウドサービスを6月1日より提供開始する。
新クラウドサービス「Dream Cloud」では、ハードウェアやOSに依存せず、スケーラブルな対応が可能となる「クラウドサービス基盤」と「クラウド共通アプリケーション」を軸とした「クラウド・サービス・ポートフォリオ」を展開するという。「クラウド共通アプリケーション」では、ストレージサービスから、セキュリティ、データ連携、仮想デスクトップ、データバックアップ、コラボレーション、ソーシャル、チャット、Webデータベース、ユニファイド・コミュニケーションズ、デジタルサイネージ、クラウドカメラまで、業種を超えて適用できるさまざまなクラウドサービスを提供していく。
「Dream Cloud」のサービス開始にあたり、アイネット 常務取締役 事業統括の田口勉氏は、「当社では、これまでサーバー仮想化をベースにした企業向けクラウドサービスを展開しており、ナレッジ・ワーカーの効率化を実現する各種サービスを提供してきた。今回の『Dream Cloud』では、このサービス領域を、実際の現場で様々なデータを利用するフィールド・ワーカーにも拡大し、『フィールドICT』として推進していく」との考えを示した。
「Dream Cloud」の各クラウドサービスは、「Cloud Data Center」、「inet primary」や「inet north」など、国内有数のデータセンターリソースから順次提供される予定で、「今後、データセンターの拡充も含めて、『Dream Cloud』のサービスポートフォリオをさらに充実させていく」(田口氏)と意欲を見せた。
今回、その第1弾サービスとして発表されたのが、HyperOfficeの製品をベースに、見果てぬ夢が開発したクラウド型コラボレーション・コミュニケーションツール「Dream Office」だ。
見果てぬ夢 代表取締役社長の下山二郎氏は、「フィールド・ワーカーの生産性向上を実現するクラウドサービスを目指し、HyperOfficeと約4年間の共同開発を経て『Dream Office』が完成した。これにより、企業のフィールド・ワーカーがどんなデバイスを使っても、セキュアに情報共有や活用を行うことが可能となった。これから経済が成長に向かう中で、現場の力はさらに重要性を増すと考えている。現場の力を強くするノウハウをもつ当社と、最先端のICT技術をもっているHyperOffice、そして強固なセキュリティを備えたデータセンターをもつアイネットの3社が協業することで、世界に通じるクラウドサービスが提供できると確信している」と、新サービスへの期待を述べた。
「Dream Office」は、組織を超えたコラボレーションワークの活性化を実現する、ビジネスに適した最先端のソーシャルツール。企業全体の関連情報や関連する人を、ひと目で把握し、シンプルかつ容易に最適なスキルをもつ人を見つけることが可能となる。また、スタッフが今何をしているかも把握することができる。
大きな特徴は、最先端テクノロジーとHTML5でハードウェアに依存せず、公共データなど各種データタイプに対応している点。ソーシャルにも対応し、社内組織や企業の壁を超えた連携を可能にする「人が中心」の完全統合サービスを実現する。
米HyperOffice社 Co-founder and Presidentのファージン・アルサンジャーニー氏は、「従来まで、離れた場所での情報共有や外出先での情報共有は、メールでの連絡が中心だった。しかし、メール連絡では、リアルタイムの情報確認は難しく、重要メールの見落としや添付ファイルの制限など、情報共有に限界があった。『Dream Office』のソーシャルコラボレーション環境は、こうした課題を解決するもので、世界中のどんな環境でも、どんなデバイスからも、セキュリティを担保しながらファイルの共有や保存、共同作業を行うことができる」としている。
「Dream Office」の基本機能としては、「ドキュメント管理」「カレンダー」「アドレス帳」「Webメール」「ソーシャルコラボレーション」などを提供。「これらの機能はすべて連携することができ、作業を分断せずに済むため、生産性の向上と作業の効率化を図ることができる」(アルサンジャーニー氏)という。
価格は、「Core Collaboration」(ドキュメント管理/カレンダー/アドレス帳/掲示板)が月額680円/ユーザー(5ユーザー利用時)、「Enterprise Collaboration Suite」(フル機能版)が月額1360円/ユーザー(5ユーザー利用時)となる。このほか、オプションとして、「Online Database機能」、「モバイルデバイス同期」を用意している。
【お詫びと訂正】
初出時、見果てぬ夢 代表取締役社長の下山二郎氏の写真を誤って掲載しておりました。お詫びして訂正いたします。