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シトリックス、デスクトップ環境の移行支援ツール「AppDNA」の日本向け対応を強化

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 シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(以下、シトリックス)は28日、デスクトップアプリケーション管理ソフトの新版「Citrix AppDNA 6.2」を、国内で提供開始すると発表した。

 「AppDNA」は、デスクトップ環境の移行にあたって問題となる、アプリケーションの互換性を確認・解決するためのソリューション。Windows上で稼働するパッケージアプリケーション、カスタムアプリケーション、Webアプリケーションの使用状況を独自のアルゴリズムによって分析することで、移行時の事前確認が必要なアプリケーションの互換性や、改修の必要性などを診断してくれる。また、パッチなど既知の情報については自動で修正を適用し、新しいプラットフォームで利用可能なMSIパッケージの作成までを行うという。

 シトリックスによれば、こうした機能によって、移行プロジェクトの費用や期間を30~50%削減できるとのことで、デスクトップ仮想化導入をサポートする同社のコンサルティングサービス「デスクトップ トランスフォーメーションアセスメント サービス」では、現状分析のアセスメントフェーズでAppDNAを標準ツールとして利用することにより、アプリケーションの互換性検証のパフォーマンスを向上させているという。

 今回の新版では、日本語版Windows OS上での稼働とともに、ダブルバイトを含むアプリケーションの正式サポートが開始される。また、Windows 8、Windows Server 2012、Internet Explorer 10といった最新OS、アプリケーションの分析も正式にサポートした。

 なおシトリックスでは、2014年4月8日にサポートが終了するWindows XPおよびInternet Explorer 6からの移行を促進するため、パートナー向けの各種教育を提供しており、パートナー各社と協力したサービスの立ち上げも行うとしている。

(石井 一志)