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ビットアイル、「サーバオンデマンド NEXT」のオプションとして専有型の仮想UTMを提供

 株式会社ビットアイルは27日、クラウドサービス「サーバオンデマンド NEXT」で提供している仮想アプライアンスオプションにおいて、マネージドUTM(統合脅威管理)を提供するメニュー「仮想UTM」を追加すると発表した。4月1日より提供開始する。価格は、初期費用が24万円(税別)、月額費用が9万円(税別)。

 ファイアウォールでは防げない不審なパケットの検知・ブロックなどには、IDS/IPSなどの機能を備えたUTMを利用するのが一般的になりつつある。しかし、従来はクラウドサービス事業者が用意する共用型のサービスを利用せざるを得なかったため、性能面での安定性に懸念があるほか、不正侵入を検知した際のブロックの仕方など、細かなポリシーを個別に設定することができなかったという。

 クラウド事業者によっては、専用のUTMを物理環境に用意し、クラウド環境と接続することで利用できるようなメニューも提供しているというが、可用性を高めるために、UTMだけでなくスイッチなどすべての機器を冗長化して構築する必要があり、コスト面が割高になってしまっていた。

 これに対して、今回提供する「仮想UTM」は、UTMの仮想アプライアンスをその企業専用の仮想マシンとしてインストール・提供することで、専用環境による高い管理性と安定した性能、高い可用性と低コスト導入を実現したという。

 さらに、導入・設定、監視・運用などの一連の作業もマネージドサービスとして代行するので、ユーザー企業は専門スキルを持ったスタッフがいなくても、高度なセキュリティ対策を実施できるとのこと。

 なお「仮想UTM」では、フォーティネットの「FortiGate仮想アプライアンス」を採用しており、構築・設定・監視や障害対応などのマネージドサービスについてはアズジェントが担当する。

(石井 一志)