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日本IBM、企業のマーケティング活動を支援する「IBM Enterprise Marketing Management V9.0」

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は4日、企業のマーケティング活動を支援するソフト群「IBM Enterprise Marketing Management(EMM) V9.0」を発表した。販売は同日より開始する。

 「EMM V9.0」は、モバイルやPCのWebサイト、コールセンターなど、複数の顧客接点おける顧客の行動分析や、販売促進キャンペーンの計画・実施、売り上げと利益を最大化させるための価格設定など、企業のマーケティングを総合的に支援するソフト群。2010年に米IBMが買収したUnicaおよびCoremetrics製品の複数の機能を統合している。

 また、単一顧客の複数のチャネルにわたる購買行動を分析し、適切な推奨(レコメンデーション)を提示できる機能や、実行段階に入ったキャンペーンの進ちょくなどをリアルタイムに管理できる機能、他社のマーケティングシステムのデータを取り込んで活用できる機能、今後の施策を導くためにマーケティングの結果を分析する機能など、従来のUnica/Coremetrics製品では提供されていなかった新機能が追加されているという。

 具体的な製品としては、販売促進キャンペーンの計画から実行、測定までを支援する「IBM Campaign」、Webサイトでの顧客行動を分析できる「IBM Digital Analytics」、マーケティングの予算とプロセスを管理し、マーケティング活動の効率性を高める「IBM Marketing Operations」、オンラインとオフラインの販売データを統合し、総合的なマーケティング活動を支援する「IBM Digital Analytics Multichannel」などが用意されており、機能の異なる20種類以上のソフトを、個別またはワンパッケージで提供する。

 価格は個別見積もり。なおオンプレミス用ソフトだけでなく、SaaSとしての提供も可能としている。

(石井 一志)