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2016年の国内ICT市場は24兆9316億円、2012年以降の成長は「第3のプラットフォーム」がけん引~IDC Japan予測

国内製品別IT市場実績と予測:2011年~2016年(出典:IDC Japan)

 IDC Japan株式会社は31日、2012年~2016年の国内製品別IT市場予測を発表した。それによると2012年の国内IT市場規模は、前年比4.1%増の13兆7962億円。同市場を構成する国内ハードウェア、国内ITサービス、国内パッケージソフトの各市場規模は、それぞれ、前年比6.2%増の6兆4657億円、同1.6%増の4兆9229億円、同4.0%増の2兆4075億円となった。なお、国内IT市場に国内通信サービス市場を加えた国内ICT市場は、前年比1.8%増の25兆1192億円だという。

 IDC Japanでは、2012年の国内IT市場におけるプラス成長の要因として、東日本大震災やタイ洪水で落ち込んだ前年の反動があると指摘。またそれ以外の要因として、スマートフォン/タブレット/eReaderの急速な普及とそれに伴う通信事業者のインフラ強化、企業や官公庁のBCP/DR強化、SCM強化、企業や官公庁の標的型攻撃に対するセキュリティ強化、コンビニエンスストアによるMFP(複合機)の刷新、企業のグローバル展開に伴うシステム需要、クラウド構築などを挙げている。

 一方、2011年~2016年の年間平均成長率(CAGR)については、国内IT市場が1.0%、国内ICT市場が0.2%と予測。2016年の市場規模を、それぞれ13兆9293億円、24兆9316億円と予測する。

 なお2012年以降のICT市場においては、クラウド、モビリティ、ビッグデータ、ソーシャル技術の4要素で構成される「第3のプラットフォーム」が市場の成長・変革をけん引すると予測しており、これが、クライアント/サーバー型に代表される「第2のプラットフォーム」を置き替えていくとのこと。

(石井 一志)