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富士通、クラウド型のソーシャルメディア分析ツールを提供開始

 富士通株式会社は30日、ソーシャルメディアデータより消費者の声を分析するクラウド型サービス「FUJITSU DataPlazaソーシャルメディア分析ツール」の提供を開始した。Facebook、Twitter、ブログ、掲示板などから発信されている個人の声を収集・分析するもので、経営課題の把握、マーケティング活動、商品企画、顧客管理、サプライチェーンマネジメントなどにおいて、手軽に消費者の声を活用できるようになるという。

 ソーシャルメディアから発信される情報には、個人のさまざまな意見、感想、趣味・趣向が存在している。また人のつながりやコミュニケーションの中で伝わる情報から、大きなトレンドや風評・悪評が形成されることもある。企業にはこうした個人の声を活用し、経営やビジネスに役立てることが求められている。

 新サービスは、国内最大級の量と種類のソーシャルメディアをきめ細かく収集・分析し、多様な手法で分析結果を表示できるという。具体的には、指定した検索ワードの出現数をカウントし時系列のグラフを表示する「時系列分析」、指定した検索ワードの発信者の属性・地域別にグラフを表示する「デモグラ分析」、発信内容をポジティブ・ネガティブの観点で評価する「ポジネガ分析」、指定した検索ワードがどのようなワードで話題になっているかを分布解析する「クラスタ分析」、Twitterの発信情報がどれだけの人に届いているかをフォロー関係から計算しグラフ化する「Twitter分析」(オプション)といった機能が利用できる。

 対象となるデータは過去13カ月前までのソーシャルメディアデータで、日別・週別・月別で分析可能。1つのワードだけではなく、複数のワードを組み合わせて検索・分析することもでき、複数ワード検索の場合、ワードとワードの間に入る文字数を指定することで関連性の強弱をつけて検索できるという。

 価格は、初期導入サービス料が10万円(税別)、月額利用料が8万円(同)から。

(川島 弘之)