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モバイル端末を業務に有効活用する「モバらくだ for スマートデバイス」
各Webシステムをモバイル端末へ画面転送
(2013/1/22 14:48)
富士通ネットワークソリューションズ株式会社(FNETS)は22日、スマートデバイスを利用したワークスタイル変革ソリューション「モバらくだ for スマートデバイス」を発売した。出荷は4月より。
モバらくだ for スマートデバイスは、スマートデバイスから社内Webシステムやクラウドサービスを利用可能にするサービス。社内に設置したサーバー上に「仮想Webブラウザ」を展開し、スマートデバイスからアクセス。各操作を画面転送する形で、Webシステムやクラウドサービスの利用を実現する。
ポイントは、利用者からするとスマートデバイスのWebブラウザを利用しているような感覚で、実際はサーバーから画面転送された情報を操作・閲覧しているだけなので、端末に情報をダウンロードすることなく、使い終わった後に端末に情報が残ることもない点、外部クラウドサービスを利用する際も、必ず社内を経由させることが可能になる点、および、画面転送するだけなので、スマートデバイスが本来苦手とするFlashやActiveXコンテンツを表示できる点だ。
認証は社内のActive DirectoryやLDAPと連携。社内IDによる各Webシステムへのシングルサインオン(SSO)を実現する。会社で契約しているクラウドサービスに実際に登録されているIDを従業員に教えることなく隠して運用できるため、自宅などから勝手にクラウドサービスを利用されるのを防げる。
BYODにも効果的だ。FNETSではBYODを実現する方式として、「MDM」「端末内領域分割」「専用ブラウザ型」を挙げ、「それぞれに欠点がある。BYODニーズをすべて満たすのは、モバらくだ for スマートデバイスで採用するブラウザ画面転送型だけだ」とアピールした。
FNETSでは会社支給のモバイル端末を対象に社内実践に取り組んだ結果、「お客さまとの情報共有・コミュニケーションを密にすることで品質向上が図られ、顧客訪問件数が15%増となった。また、外出先で報告資料作成や社内調整を行うことで作業効率が改善され、事務作業時間が18%減となった」としている。
価格は、機器・ソフト・構築・保守費用込み、400ユーザーで初年度1200万円(税別)、次年度以降400万円(同)。1000ユーザーで初年度2000万円(同)、次年度以降600万円(同)。2000ユーザーで初年度3000万円(同)、次年度以降1200万円(同)。今後3年間で40億円の売り上げを目指す。