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ネットスター、スマートデバイス向けセキュリティサービスのMDM機能を強化

 ネットスター株式会社は15日、スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスに向けた統合セキュリティサービス「NetSTAR ビジネススマートセキュリティ」の基本機能を強化し、同日より提供すると発表した。iOS向けに独自のリモートワイプ機能を提供する、MDM機能の拡充などを行っている。

 「ビジネススマートセキュリティ」は、URLフィルタリング、MDM(モバイルデバイス管理)、VPNといった機能の一括管理を行える、スマートデバイス向けのクラウド型セキュリティサービス。スマートデバイスに専用アプリをインストールする必要がないため、ユーザーの利便性を損なわないほか、導入期間とコストを大幅に削減できる点が特徴という。

 今回の機能強化では、iPhone/iPad向けのMDM機能を拡充し、ネットスター独自のリモートワイプ「ActiveSyncリモートワイプ」を利用可能にした。従来の多くのMDMでは、MDMプロファイルを端末に設定し、Appleが提供するAPNs(Appleプッシュ通知サービス)を介してリモートワイプを実施しているが、この方式では、端末のユーザーが勝手にMDMプロファイルを削除できてしまい、削除した場合、リモートワイプ機能が利用できなくなっていたという。

 しかし「ActiveSyncリモートワイプ」では、ネットスター独自の構成プロファイルを端末上に設定すると同時に、端末ユーザーがこのプロファイルを削除できないようにする新機能「構成プロファイル削除ブロック」を併用できるため、従来の弱点を解消可能とのこと。

 なお、すでに「ビジネススマートセキュリティ」を利用している企業が「ActiveSyncリモートワイプ」を導入する場合は、管理画面での設定と端末側でのプロファイルの再インストール(もしくはアクティベーション作業)が必要になる。

 新機能が利用可能なiOSは、バージョン5.0以降。新機能は基本サービスの機能強化となるため、追加費用は特に発生しない。

(石井 一志)