ネットスター、iPhone/iPad向けの統合セキュリティサービス「ビジネススマートセキュリティ」
「NetSTAR ビジネススマートセキュリティ」 |
ネットスター株式会社は16日、iPhone/iPad向けの統合セキュリティサービス「NetSTAR ビジネススマートセキュリティ」を発表した。URLフィルタリングやアプリケーション制御などのセキュリティ機能、モバイルデバイス管理(MDM)、VPNを一括して提供するサービスで、2月末の提供開始を予定する。
「NetSTAR ビジネススマートセキュリティ」は、iPhone/iPadを対象とした統合セキュリティサービス。IPsec VPNでネットスターのデータセンターと接続し、すべてのトラフィックを監視する仕組みで、これによってURLフィルタリングやアプリケーションフィルタリングなどのセキュリティ機能、デバイスの構成管理や紛失対策、ログ管理といったMDM機能を包括して提供する。
このサービスで管理されるスマートデバイスは、前述したように、必ずネットスターのデータセンター経由で通信を行うことになり、各種機能はこのデータセンターから提供される。また、エージェントレスで動作するのも特徴で、各種機能の設定はプロファイルによって定義されるとのこと。
MDM機能では、デフォルトアプリケーションの利用制限および機能制御、パスコードなどiOS側のロック設定、ローカルワイプの設定、デバイス情報管理などを提供。紛失時にリモートワイプやリモートロックを行ったり、証明書を使ってクライアント認証を行い、製機能端末かどうかを識別したり、自社開発のアプリをプッシュ配信したり、といった機能も備えている。
セキュリティ機能としては、任意のプロトコルやポートへのアクセスを制限するサービス制御と、62のカテゴリによるURLフィルタリング、ブラックリスト/ホワイトリストによるアプリケーション制御の各機能を搭載。アプリケーション制御では、App Storeへの接続をブロックできるほか、ルールに違反してアプリケーションがインストールされてしまった場合は、リモートワイプすることも可能だ。また、JailBreakの検知、OSやビルドの整合性チェックと言った機能も提供される。
なお、企業での利用を想定しているため、社員を登録して所属する団体・部署ごとにグループ化し、それぞれに適したルールを個別に適用することが可能。さらに、本社で一括購入し、グループごとに分散管理する機能も利用できる。
サービスは、IPsec VPN、サマリレポート、URLフィルタ、ファイアウォールが利用できる「基本セキュリティサービス」と、全機能を利用可能にする「マネージメントオプション」から構成され、前者が月額500円(税別)/台、後者が月額400円(税別)/台。また、ネットスターのデータセンターと企業をVPNで結び、社内へのアクセスを可能にする「拠点間VPNオプション」が月額600円(税別)/台。このほか、初期費用として1契約あたり10万円(税別)が必要になる。
対応OSはiOS 3.2/4.2/4.3/5.0。Androidについては、今後、順次対応予定としている。