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エクシング、「JOYSOUND」関連事業のデータベース基盤にIBM Power SystemsとXIVを採用
(2012/12/4 06:00)
日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は3日、株式会社エクシングが、カラオケ店舗向けシステム、および関連するWebサイトのデータベース基盤を日本IBMのUNIXサーバー「IBM Power Systems」とストレージ「IBM XIV Storage System Gen3」(以下、XIV)で刷新したと発表した。7月より稼働を開始している。
JOYSOUNDブランドでカラオケ関連事業を展開するエクシングでは、業務用カラオケ機器の企画・開発・販売などをはじめ、さまざまな事業を手がけている。同社では、その一部であるカラオケ・ソーシャルメディア「うたスキ」会員が2013年に1000万人まで増加すると見込み、データベースシステムの増強を計画。拡張性、柔軟性、可用性といったシステム上の課題や、データベースソフトのライセンス/保守コストの削減、運用管理工数の低減といった課題を解決するため、日本IBMの製品を採用したという。
具体的には、15台の他社製x86サーバーと5台の他社製ストレージを利用していたデータベース基盤を、3台の「IBM Power 740 Express」、1台の「IBM Power 720 Express」、1台のXIV Gen3で仮想化・統合した。
Power Systemsでは、POWER7プロセッサの処理能力と仮想化機能のPowerVMにより、少ないCPUコアを柔軟に割り当てて、従来より3倍から4倍のデータベース処理を実現できるため、コアごとに課金されるデータベースソフトのライセンスコストと保守コストを、従来の2/3まで低減。さらに、障害探知、エラー訂正の両機能や、障害時に代替サーバーへ処理を自動引き継ぎする機能などを備えているため、運用管理の負荷を抑えつつ、24時間365日の連続稼働を実現している。
一方のXIVは、データを1MB単位で分割してディスクへ分散配置する独自技術により、ディスク容量の平準化とストレージの利用効率を実現し、ディスクの追加投資を抑えられるとのこと。さらにディスク障害時には、データ再配置を自動実行して、障害発生個所に存在したデータをシステム全体に分散して高速にデータ再生できるため、可用性を保ちながら、運用管理工数を低減する。加えて高い拡張性により、今後の新サービスの展開や、「うたスキ」会員数とデータ増加への対応も可能になったとしている。