米LSI、最大800GBのフラッシュメモリを搭載したRAIDカード「PCIe flash LSI Nytro MegaRAID」


PCIe flash LSI Nytro MegaRAID

 米LSIは30日、フラッシュメモリとキャッシュ用ソフトウェアを組み合わせたRAIDカード「PCIe flash LSI Nytro MegaRAID」(以下、Nytro MegaRAID)を、ワールドワイドでチャネル向けに供給開始したと発表した。国内では日本法人のLSIロジック株式会社が取り扱う。

 Nytro MegaRAIDは、フラッシュメモリをキャッシュとして利用することで、カードに接続されたHDDのアクセス性能を最適化する製品。アプリケーションによって頻繁にアクセスされるデータを特定し、内蔵フラッシュメモリとHDDとの間でデータを自動的に移動させる方式によって、高いパフォーマンスと大容量という2つの要件に対応する。

 LSIによれば、レイテンシを最大で1/47まで短縮し、高速性が必要なアプリケーションのレスポンス時間を向上させることが可能で、また、幅広いOSをサポートしている同社のRAIDカード「LSI SAS」「MegaRAID」のドライバを利用できるため、さまざまな環境にそのまま適用できる点もメリットとのこと。

 ラインアップとしては、100GBのエンタープライズMLC(eMLC)を搭載する「LSI Nytro MegaRAID NMR 8100-4i」、200GB eMLC搭載の「同 8110-4i」、800GB eMLC搭載の「同 8120-4i」の3製品を用意した。いずれも、内部4ポートのHDDとの接続インターフェイス(6Gbps SAS/SATA対応)を備えている。PCとの接続インターフェイスはPCI Express 3.0 x8。

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(石井 一志)
2012/8/30 13:20