アウトソーシング社、国内で初めて日本オラクルの「SPARC SuperCluster T4-4」を採用


アウトソーシング社の狙いとメリット

 日本オラクル株式会社は11日、製造業向けの生産アウトソーシング事業を国内外で展開する株式会社アウトソーシング(以下、アウトソーシング社)が、全社共通基盤としてSolaris 11ベースのエンジニアードシステム「SPARC SuperCluster T4-4」を採用したと発表した。同製品の採用は、日本企業としては初めてという。

 事業が拡大しているアウトソーシング社では、M&Aにも積極的に取り組んできた結果、国内に13社、国外ではアジアを中心に13社のグループ子会社を有しており、現在では従業員が1万人以上に達している。しかしM&Aによって多くの企業が加わったため、各企業の業務やさまざまな指標を統合し、情報の一元管理・分析をできるようにするという点が急務とされていた。

 そのアウトソーシング社が採用したSPARC SuperCluster T4-4は、Solaris 11と4ソケットのUNIXサーバー「SPARC T4-4」を搭載する汎用エンジニアードシステム。ハードウェアからOS、データベース、アプリケーションまでを日本オラクルが一貫して提供・サポートし、なおかつ事前検証済みの構成で提供されることから、アウトソーシングでは、システム構築やサポート/保守に関する負担を大幅に軽減できる点を評価したという。

 また、Oracle Business Intelligence 11gをはじめとした日本オラクルのアプリケーションを高速かつ安定的に稼働できるほか、将来のリソース再配置により、柔軟に性能やストレージ容量を拡張でき、さらにコア単位でソフトウェアライセンスを購入できるため、初期投資を抑えつつ段階的な投資を行える点も評価された。

 日本オラクル バイスプレジデント システム事業統括の飯尾光國氏は「チューニングレスであり、常に最新のソフト環境を配備して、その上にシステムを載せていくことで迅速なタイムトゥマーケットを可能にする点を、アウトソーシング社に評価いただいた。また、アプリケーションからハードウェアまで、一元化された管理ソフト、体制でカバーできる点も大きなメリットで、5年間で2億円以上のコスト削減効果が見込まれている」と、こうした点を説明している。


日本オラクル バイスプレジデント システム事業統括の飯尾光國氏
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