富士通が企業向けPCを一新、超薄型・堅牢Ultrabookなど発売


 富士通株式会社は4日、企業向けノートPC「LIFEBOOK」、デスクトップPC「ESPRIMO」のラインアップを一新し、CPUやメモリなどの基本性能を強化した全9シリーズ39機種と、シンクライアント「FUTRO(ヒューロー)」3機種を発売した。

 目玉となるのは、企業向けノートPCとして新たに投入するUltrabookと大画面モデル。

 Ultrabook「LIFEBOOK U772/E」では、SSDと大容量HDDを併用しながら最薄部9.0mm、最厚部15.6mmの超薄型とし、かつ14型液晶を搭載しながら小型筐体を実現。天板・底面にはマグネシウム合金を使用し、天板全面加圧試験で200kgfをクリアするなど、薄型化と堅牢性を両立した。また、軽量スリムなスティック型ACアダプタを採用し、最大9.0時間の長時間駆動を実現している。価格は25万円(税別)。出荷時期は6月下旬。

 大画面モデル「LIFEBOOK N532/E」では、17.3型HD+(1600×900ドット)の高解像度LED液晶を搭載。デスクトップPC波の大画面を実現しながら、ノートPCの省電力性を兼ね備えた。CPU、セキュリティ、HDDなどさまざまなカスタマイズに対応し、業務に合わせた仕様に変更できるスタンダードPCとして提供する。価格は14万9500円(税別)。出荷時期は6月中旬。

LIFEBOOK U772/ELIFEBOOK N532/E

 デスクトップPCでは、世界初という手のひら静脈センサー内蔵キーボードを選択可能とした。手をかざすだけの簡単な操作で、手軽に本人認証が行える。ほか、待機時の消費電力をゼロにするメインスイッチ、ディスプレイの電源の消し忘れを防ぐ「電源連動型サービスコンセント」、液晶一体型モデルにおいてもディスプレイの電源のみを切ることができる機能などにより、商品電力を低減している。

 シンクライアントには、小型デスクトップ型「FUTRO A300」を新たに追加し、デスクトップ型、小型デスクトップ型、A4ノート型、B5モバイル型のフルラインアップとした。FUTRO A300では、必要最小限の機能のみを搭載した独自OSを採用した小型筐体(42×185×185mm)で、設置場所を自由に選べるという。価格は3万9000円(税別)。出荷時期は8月中旬。このほか、A4ノート、B5モバイルの新モデルを投入する。

手のひら静脈センサー内蔵キーボードFUTRO A300
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(川島 弘之)
2012/6/4 12:17