ジャストシステムの「ConceptBase Enterprise Search」、KDDIの社内検索システムに採用


 株式会社ジャストシステムは10日、KDDI株式会社が、社内情報共有基盤の横断検索システムとして、ジャストシステムの検索ソフト「ConceptBase Enterprise Search」を採用したと発表した。

 KDDIは2010年度から、全国250拠点以上におよぶグループ会社・協力会社で、約3万人が利用する社内情報共有基盤の整備を進めている。従来は、ファイルサーバー、社内ポータル、SNS(SharePoint Server)などに対してシステム単位で個別に情報検索を行っていたので、検索精度にばらつきがあり、目的の文書への到達が難しいという課題があったとのこと。そこで、これを解消するために、新システムではすべての情報を横断的、かつ即座に検索できるシステムを目指していたという。

 そうした中でKDDIでは、国内外の各種検索システムを、実際のデータを利用して評価・検証したが、全国30カ所以上に分散したサーバーに対して問題なく検索でき、7500以上の共有フォルダ、5000万以上の膨大なファイルから、目的の文書を高精度に探し出せる点が決め手となって、「ConceptBase Enterprise Search」を採用した。また同製品では、検索時に、各ユーザーがアクセス権を持つフォルダのみを集めて自動提示する点や、共有フォルダの増減に自動的に追従できる機能などを持ち、運用の手間がかからない点も評価されたという。

 KDDIはこの「ConceptBase Enterprise Search」の導入により、システム単位で個別検索していた従来に比べ、検索精度が飛躍的に改善。業務の生産性が大きく向上したとのこと。また、システム稼働後の運用作業もほとんど発生せず、管理コストの圧縮につながったとしている。

関連情報