富士通製スレートPC「STYLISTIC Q550」2000台導入、バージニア州の教育現場に


STYLISTIC Q550

 富士通アメリカは15日(米国時間)、バージニア州・シャーロッツビル市の市立機関において、スレート型PC「STYLISTIC Q550」2000台が導入されたと発表した。

 導入したのは、市立学校の管理・運営を行うシャーロッツビル・シティ・スクールズ。ミドルスクール2校とハイスクール1校の全教職員・生徒が授業で「STYLISTIC Q550」を使い、教師による指導にICTを組み合わせた「BLAST(Blending Learning to Advance Student Thinking:生徒の思考育成のための組み合わせ学習)」を実現。カリキュラムにビデオ会議や電子教科書、マルチメディアなどを採り入れるという。

 「STYLISTIC Q550」は、重さ1.7ポンド(760グラム)で、米国防省が制定する軍隊標準耐久テスト基準をクリアしたスレート型PC。生徒たちがバックパックに入れて通学しても、壊れる心配がなく、Windows OSをフル装備しているため、バージニア州でのオンライン標準学力テスト受験にも活用できるという。

 10.1型ワイドLEDバックライト付き広視野角液晶ディスプレイを搭載し、見る位置や角度によって色合いやコントラストも変わらず、室内でも屋外でも快適に利用可能。バッテリの駆動時間も8時間以上であるため、授業で丸一日使い続けられる。

 また、デジタルペン入力とタッチ入力をサポートし、手書き認識ソフトなども備えるため、授業での使いやすさも上々。シャーロッツビル・シティ・スクールズでは、そのフレキシブルさを評価したという。

 今後は、教育の場においてあらゆる活用を想定。例えば、インターネットを介して常に最新の教科書を得られる電子教科書の活用、持ち運び性を生かした創造性に富む効果的な共同学習への展開、教職員におけるあらゆる学習スタイルに対応した各種ツールの活用などを検討している。富士通はシャーロッツビル・シティ・スクールズのパートナーとして今後も教育を支えるICT技術を提案するとともに、北米におけるスレート型PCの販売強化・拡大を図り、グローバルビジネスを加速させるとしている。

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