富士通SSL、松江市のデータセンターを利用する「データベース遠隔地バックアップサービス」


 株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)は14日、株式会社マツケイと連携して、「データベース遠隔地バックアップサービス」を3月14日から提供すると発表した。

 「データベース遠隔地バックアップサービス」は、業務遂行に必要なデータベースを、ほぼリアルタイムにデータセンターへバックアップするサービス。富士通SSLでは、EnterpriseDBが提供するオープンソースデータベース「Postgres Plus Advanced Server」を2009年から取り扱い、サポートサービスや、同製品を活用した「データベース移行サービス」などを提供してきた。今回のサービスでは、こうして蓄積されたノウハウをもとに、異なるデータベース間にも対応できるPostgres Plus Advanced Serverのレプリケーション機能を用いて、バックアップサービスを提供するという。

 特徴は、ファイル単位やディスク単位ではなくデータベース単位でのバックアップ方式を採用している点で、更新データをほぼリアルタイムに差分バックアップするため、データ損失を最小限に抑えられるとのこと。またデータベース構造も維持されるので、データベースの復元も速やかに可能。加えて、バックアップ用データベースのライセンスが不要なことから、データセンター利用料と、データベースサポート費を含めたバックアップ運用費用のみで導入できるメリットもあるとしている。

 データセンターとしては、マツケイと提携し、同社が運営する島根県松江市のセンターを利用する。なお今後は、その他の地域のデータセンターとも連携拡大を図る予定だ。

 対応データベースは、Oracle Database 10g以上、Postgres Plus Advanced Server 8.4以上、Postgres Plus Standard Server 8.4以上、PostgreSQL 8.4以上

 価格は、初期費用が122万8500円、バックアップ運用費が年額221万5500円。このほか、回線費用などが別途必要になる。

 富士通SSLでは、2年間で2億5000万円の販売を目標としている。


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