ニュース

富士通SSL、ファイルデータを島根県のデータセンターへバックアップするサービス

 株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)は31日、遠隔地のデータセンターにユーザー企業のファイルバックアップを行う「ファイル遠隔地バックアップサービス」を発表した。同日より提供開始する。

 「ファイル遠隔地バックアップサービス」は、企業が保有する文書や設計図などのファイル資産を、遠隔地にあるデータセンターにバックアップするサービス。バックアップ環境をデータセンターへ設置しているため、ハードウェアなどのインフラへの投資が不要なほか、バックアップのスケジュールをユーザーにあわせて設定できることから、日常業務に支障をきたすことなくバックアップを行えるという。バックアップ方式も、ユーザーのシステム特性にあわせて、フル/差分/増分バックアップを設定できる。

 データセンターは、被災リスクの低い島根県のマツケイデータセンターを活用。契約完了後、約2週間でユーザー専用のバックアップ環境を提供するので、開戦準備が完了次第、すぐに利用できる。また、万一、ユーザー企業の本システムに災害が発生した場合も、マツケイデータセンターのSEがデータ復旧の対応を円滑に行い、システムの復旧を支援するとのこと。

 またバックアップ用データベースには、エンタープライズDBが提供するオープンソースデータベース「Postgres Plus Advanced Server」を活用することで、導入費用を安価に抑えているのも特長。富士通SSLは、Postgres Plus Advanced Serverやオープンソースミドルウェアのサポートサービスを提供しており、そのノウハウをもとに、ファイルバックアップ全体のサポートを実施するとした。

 なお、すでに提供している「データベース遠隔地バックアップサービス」と組み合わせれば、システム全体のバックアップも行えるとのこと。

 「ファイル遠隔地バックアップサービス」の価格は、初期費用が49万3500円、バックアップ運用費が年額181万6500円。別途、回線契約をユーザー側で行う必要がある。

 富士通SSLでは、2年間で2億5000万円の販売を見込んでいる。

石井 一志