コンカー、経費管理クラウド「Concur Expense」を国内提供

ICカード、乗換案内連携などの日本独自機能も


 株式会社コンカーは13日、従業員経費管理ソリューション「Concur Expense」を発表した。クラウド型でモバイル対応などのニーズにも応えた経費精算ソリューションで、ICカード(Suicaなど)や乗換案内との連携といった日本向けの機能も搭載している。

 「Concur Expense」は、インターネットからスムーズに経費申請プロセスを回せるクラウド型の経費精算ソリューション。従業員は簡単に、正確かつ社内規定に沿った経費申請が行え、申請にかかる時間を大幅に削減できるという。

 日本向けには、独自機能としてICカードや乗換案内とのデータ連携機能を搭載。ICカード連携では、市販のFeliCa対応ICカードリーダーと合わせて運用することで、Suica/PASMO/ICOCAなどのICカードに記録されている交通機関の利用日、乗車区間、運賃などのデータを、自動的に「Concur Expense」の経費明細として取り込める。マニュアル入力を削減できるほか、データの二重取込・改ざん防止機能も備えるため、正確性の高い経理処理を実現できるという。

 一方の乗換案内連携では、ジョルダンの「乗換案内」と連携し、「Concur Expense」の画面上で乗換区間を入力し経路を選択するだけで、「乗換案内」で取得された運賃データを自動的に「Concur Expense」に反映できる。経路を選択すると「Concur Expense」画面上に「最安ルート」「最速ルート」「簡単ルート」などの複数経路が表示され、そこから最適なものを選択することが可能。事前に定期券による利用区分を登録しておけば、当該区間を考慮した運賃も自動的に算出できる。これにより、運賃を確認するための「乗換案内」画面と経費精算システム画面を行き来してデータを入力する必要がなくなるという。

 コンカーは今回の日本版サービスの開始に伴い、新たにコンサルティング・サポート体制を整備し、日本人スタッフによる迅速できめ細かいサービスも提供する予定。

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(川島 弘之)
2012/2/13 14:27