OKI、カスタマイズ可能なクラウド型コールセンター~アウトソーシングサービスも提供


 沖電気工業株式会社(以下、OKI)は14日、クラウドサービス「EXaaS」のラインアップに、クラウド型コールセンターサービスの「EXaaSコールセンターサービス」を追加すると発表した。

 「EXaaSコールセンターサービス」は、自社設備を保有せずにコールセンターを開設できるクラウドサービス。これを利用すると、コールセンターシステムの初期導入費用を大幅に削減可能なほか、月額でのサービス利用になるので、トータルコストの平準化が図れるという。システム基盤には、コールセンターシステム「CTstage 5i」を使用した「CTstage SaaS」を利用する。

 特徴は、標準機能以外に、各ユーザー企業の業務要件をカスタマイズ提供できる点。コールセンターでは、顧客ごとに独自の要件を必要とする場合が多いが、従来のSaaS型では画一的な機能しか提供できなかったとのこと。しかし同サービスでは、OKIがこれまでに手掛けたカスタマイズ経験を生かし、業務アプリケーションとの連携、独自IVRの構築、オペレーター操作画面の変更など、ユーザー企業ごとの業務要件に柔軟に対応するとした。

 また、OKIグループで保守サービスなどを主業務とするOKIカスタマアドテックが、専任の受付体制がない、24時間365日の受付体制がない、といった課題を抱えるユーザー企業に対して、受電代行業務や障害復旧業務などを行うアウトソーシングサービスも提供するとのこと。

 なおOKIでは、「EXaaSコールセンターサービス」を利用し、グループ内に点在するコールセンターを再編。「OKI統合コールセンター」へ集約する予定で、将来的には約500席の規模へ拡張するという。OKIカスタマアドテックによるサービスも、この「OKI統合コールセンター」を用いて提供される。

 参考価格は、月額3万円(税別)/席から。OKIでは2012年度に1000席のサービス提供を見込んでいる。


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(石井 一志)
2011/11/14 14:45