クラウド向けソフト市場は急成長、2015年にはソフト市場全体の19.1%へ~IDC Japan予測


国内クラウドコンピューティング向けソフトウェア市場予測、2010年~2015年(出典:IDC Japan)

 IDC Japan株式会社は31日、国内クラウドコンピューティング向けソフトウェア市場予測を発表した。それによると、2010年の国内パブリッククラウド向けソフトウェア市場は、前年比16.0%増の962億9100万円、国内プライベートクラウド向けソフトウェア市場は、同38.0%増の470億1300万円になったという。

 また、2010年の国内ソフトウェア市場全体の中では、パブリッククラウド向けソフトウェア市場は4.5%、プライベートクラウド向けソフトウェア市場は2.2%の構成比となった。いずれの市場でもベンダー別のシェアでは、マイクロソフトがトップになっている。

 なお、両市場ともに大きな成長が見込まれており、国内パブリッククラウド向けソフトウェア市場は、2010年から2015年の年間平均成長率(CAGR)が17.9%、2015年の市場規模が2194億3900万円(国内ソフトウェア市場の9.7%)と予測されている。市場をけん引するのはアプリケーション市場で、すでにSaaSで先行しているCRMアプリケーションやコラボレーティブアプリケーションに加え、ERM(Enterprise Resource Management)アプリケーション市場において高い成長が見込まれるとのこと。

 一方、国内プライベートクラウド向けソフトウェア市場は、2010年から2015年のCAGRが35.2%、2015年の市場規模が2125億9900万円(国内ソフトウェア市場の9.4%)となり、パブリッククラウド向けと同じ規模まで成長すると予測された。

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(石井 一志)
2011/10/31 11:30