日立システムズ、グローバルITサービス統合ブランド「GNEXT」を立ち上げ
株式会社日立システムズは6日、グローバルIT統合ブランド「GNEXT」を立ち上げると発表した。主に中国と東南アジア地域を中心に、サービスメニューの拡大・充実を図るという。またこれに合わせ、10月1日に新設した「グローバル事業統括本部」の中に、「GNEXT」の顧客専用総合窓口を、10月7日付けで設置する。
日立システムズは、10月1日付けで、日立電子サービス株式会社(以下、日立電サ)と株式会社日立情報システムズ(以下、日立情報)が合併して発足した企業。従来の日立情報(当時)では、日系企業に国際ネットワークサービスやERPパッケージを提供しており、中国、タイ、ベトナムで4月より「海外進出支援サービス」を開始するなど、過去3年間で約150社の現地日系企業へITサービスを提供してきたという。一方、日立電サ(当時)は、サーバー、ストレージといったIT機器の保守サービスを、ワールドワイドで長年にわたって提供してきた歴史を持つ。
こうした背景も踏まえて日立システムズは、両社のグローバルITサービスを融合させ、新サービスブランド「GNEXT」のもと、サービスメニューの拡大・充実を図る意向で、「海外進出支援サービス」の提供地域にシンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピンを加え、計7カ国での展開を開始する。また今後も、提供できる国と地域は順次拡大していく予定だ。
特に「海外進出支援サービス」については、コンサルティング企業や法律事務所、会計事務所、現地ITベンダーなどと密接に連携するコンソーシアムを結成し、現在7社が加盟しているが、こうしたパートナーを拡大していく意向。あわせて、日立キャピタルによるファイナンスサービスや金融関連情報の提供など、日立グループ各社のリソースも活用していく考え。
なお同社では、中国・東南アジアなどに進出する日系企業に対して「GNEXT」を展開し、2012年度末までに累計300社への提供を図るとしている。