日立電サと日立情報が10月1日付けで合併、新社名は「日立システムズ」
株式会社日立製作所(日立)は28日、情報・通信システム社を構成する100%子会社、日立電子サービス株式会社(日立電サ)と株式会社日立情報システムズ(日立情報)が合併すると発表した。新社名は「株式会社日立システムズ」で、合併は10月1日付け。
日立では、社会イノベーション事業の拡大に向け、その主要事業である情報・通信システム事業の強化を進めているが、今回の合併もその一環。経営資源の集中によって事業体制の強化を図る狙いがある。
合併する企業のうち日立電サは、国内に320のサービス拠点を持ち、運用・保守サービスやプラットフォーム運用ソリューションなどを提供してきた。一方の日立情報は、地方自治体や製造・流通業向けの業務システムなどに加えて、データセンターサービス事業において実績を持つ。
この両社が合併することで、全国の顧客に密着したワンストップソリューションの提供体制が強化されるほか、システムの運用・保守におけるサービスの高付加価値化を目指すという。また新会社は、データセンターサービス事業を核としたクラウドビジネス基盤を強化するとともに、国内事業のさらなる拡大と、国内企業の海外進出のサポートといった、グローバル事業の強化を進めるとしている。
なお、新会社の資本金は191億円(予定)で、従業員は約1万6000名(連結)。代表取締役 社長執行役員には、日立の代表執行役 執行役副社長、高橋直也氏が就任する。