NEC、ITネットワーク統合パッケージ「Cloud Platform Suite」新製品


エンタープライズパッケージ V2

 日本電器株式会社(以下、NEC)は19日、ITネットワーク統合パッケージ「Cloud Platform Suite」の新製品「同/エンタープライズパッケージ V2」を発売した。

 同製品は、2010年1月に発表したクラウド基盤構築パッケージ「Cloud Platform Suite」のエンタープライズパッケージと、同年10月に発表した「リソースプーリングシステム構築サービス」を組み合わせたもの。短期間で拡張性に優れたプライベートクラウドを構築できるという。

 特徴は、リソースプーリングの設計思想の下、サーバー・ストレージ・ネットワーク・OSをあらかじめ設計・検証済みの構成で提供する点。ユーザーは必要な時に必要なだけITリソースを利用できるほか、増設時の要件定義やシステム設計も実施済みなので、増設ユニット(ブレードサーバー、ストレージなど)を追加するだけで柔軟にシステムを拡張できる。

 併せて、リソース運用、障害監視、構成管理など、プライベートクラウド基盤で必要となるポイントや運用手順に関する運用ガイドも用意。これらにより、個別に設計した場合、通常半年から1年近くかかるプライベートクラウド構築期間を2カ月程度に短縮したとしている。

 オプションで、新ネットワーク制御技術「OpenFlow」に対応したネットワーク製品「UNIVERGE PFシリーズ」を組み合わせられるのも特徴。これにより、ビスポータルや利用者管理機能を提供する「WebSAM Cloud Manager」や、システム運用の自動化を実現する「WebSAM vDC Automation」とも連携可能という。

 価格は3000万円(税別)から。サーバー増設ユニット(ブレードサーバー・OS・ハイパーバイザー)が400万円(同)から。ストレージ増設ユニット(ディスクエンクロージャ・HDD)が660万円(同)から。

 NECでは同シリーズ全体で今後3年間に300システムの販売を見込む。

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