オープンテキスト、操作性などを改善したECM製品「Open Text ECM Suite 2010」


 オープンテキスト株式会社は31日、ECM(エンタープライズ・コンテンツ管理)スイートの新版「Open Text ECM Suite 2010」を発表した。主に、操作性の改善およびパフォーマンス向上という2つの観点から機能拡張が行われているとのことで、6月30日より販売を開始する。

 Open Text ECM Suiteは、企業内のコンテンツを総合的に管理するための、ECMソフトウェア製品。ビジネス文書のみならず、Webコンテンツ、画像や音声ファイル、ビデオファイルといったデジタル資産、メールなど、多くのコンテンツに対応し、これらを包括的に取り扱うことができる。

 新版では、日本を含めたワールドワイドのユーザーからの要望を集め、それを可能な限り反映させたとのことで、操作性の改善や、大幅なパフォーマンス向上などが行われた。例えば、Webインターフェイスのデザイン改善、メタデータを用いて簡単に目的のコンテンツを探し出せるファセット検索機能、複数言語のメタデータや言語インターフェイスを切り替える機能の追加、といった強化がなされている。

 また、新ユーザーインターフェイス「Open Text Enterprise Connect」が日本語ユーザーでも利用可能となった。これにより、Open Text ECM SuiteやSAP、Oracle、Microsoft Office SharePoint Serverなどで利用されているビジネスコンテンツ、アプリケーションや業務プロセスに、Microsoft Officeなどのデスクトップ環境から直接アクセスし、容易な操作で活用可能になるとのこと。

 このほか、「Open Text Pulse」機能によってマイクロブロギングが行えるようになり、ユーザー同士でフォローしたり、情報、文書や動画などのコンテンツをシェアしたり、抱える案件のエキスパートを探したり、といったことに活用可能。加えて、VMware、Hyper-Vなど、主要な仮想環境への対応が開始された。

関連情報
(石井 一志)
2011/5/31 17:00