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オープンテキストがBPM市場へ参入、新製品「OpenText MBPM」を提供

 オープンテキスト株式会社は13日、BPM(ビジネスプロセス管理)市場への本格展開を発表した。新製品「OpenText MBPM」をリリースし、ECM(企業コンテンツ管理)やCEM(カスタマエクスペリエンス管理)と連携し、さまざまな情報やコンテンツをビジネスプロセスに組み込んで業務を支援する。販売開始は25日より。

 ECMやCEMなどを包含するオープンテキストのEIM(エンタープライズ情報管理)ソリューションと統合された「OpenText MBPM」を利用すると、コンテンツ中心かプロセス中心かを問わず、あらゆるタイプのビジネスプロセスに対応できる。企業で管理されている膨大な情報や書類をビジネスプロセスに効果的に取り込み、幅広く業務を改善できるという。

 例えば、オープンテキストが持つデータキャプチャツールを活用し、紙文書やFAXで受けた注文書や申請書などをOCRで読み取り、必要なデータを自動的にビジネスプロセスに取り込んで、ルールエンジンに従って処理できる。また、ビジネスプロセス上で利用される、あるいは作成される書類やデータは文書・コンテンツ管理サーバーで保管され、ビジネスプロセスの中から条件に応じてコンテンツの呼び出し、編集、保管が行える。さらにオープンテキストのCEM製品群の1つである、帳票・ドキュメント配信ソリューションと連携し、処理された内容を組み込んで注文書や申請受付完了報告などを自動的に生成できるという。

 「OpenText MBPM」は製造、製薬、保険、金融といったさまざまな業界で多くの導入実績がある。オープンテキストでは、こうした経験を生かした業界特化のシナリオを用意するほか、専用アプリケーションを「OpenText MBPM」をベースに開発し提供している。これにより、企業は複雑なプロセス定義をすることなく迅速にビジネスプロセスを構築することが可能となる。すでに製薬業界向け支出管理アプリケーションを日本語化しており、今後もさまざまな業界向けアプリケーションを国内で提供する予定としている。

 このほか、「OpenText MBPM」は多言語対応および各インターフェイスの提供により、グローバルレベルでの基盤構築に役立つ機能を備えている。例えば、欧州での受注を日本で処理し、東南アジアの製造プロセスに進める一連のビジネスプロセスの構築・変更も簡単に行える。

 モバイル対応も図られ、スマートデバイスからプロセスの開始または承認が行える。例えば、外勤営業や顧客対応のフィールドワーカーが直接スマートデバイスで作業することが可能となり、顧客の請求フォームや関連情報を外出先から提出するなど効率化が図られるという。

(川島 弘之)