米IBMとNEC、Netezza買収後もDWHアプライアンスの共同開発を継続


NECとNetezzaが共同開発したアプライアンス「InfoFrame DWH Appliance」

 米IBMと日本電気株式会社(NEC)は22日、IBMによる米Netezza買収後も、NECとNetezzaが合意したDWH(データウェアハウス)アプライアンスの共同開発契約を継続すると発表した。

 もともと、NECでは、500社以上の顧客に対してさまざまなDWH製品を導入した実績と経験を持ち、Netezzaのアプライアンス製品についても、日本だけで20社近い企業へ展開してきた。

 しかし、Netezzaの最新アプライアンス「TwinFin」はIBMのハードウェアをベースにしているため、NEC自社のハードウェアを用いたアプライアンス製品が欲しいという内外からの要望があり、2010年2月の共同開発発表に至ったという経緯がある。

 ところがその後、IBMがNetezzaを買収したため、DWHアプライアンスの共同開発が継続されるのかどうかを危ぶむ声も一部にはあった。今回の声明は、この懸念を払しょくするためのもので、NECでは、共同開発したDWHアプライアンスの販売を継続することを、あらためて表明した。

 なお、共同開発製品の第1弾としては、「InfoFrame DWH Appliance」を4月から販売しており、四国コカ・コーラボトリング株式会社をはじめとする、6社への導入が決定しているという。

関連情報